ソクラテス式問答法
ソクラテス式問答法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 09:01 UTC 版)
詳細は「ソクラテス式問答法」を参照 ソクラテス式問答法(英: Socratic Method、Socratic Debate)は、反対の立場にある個人間での質問と討論の形式であり、理性的思考を刺激しアイデアを生み出すための質問と回答に基づく。エレンコス (Elenchos) とも。弁証法の一種であり、対立する観点同士で戦わせる弁論の形式となることが多い。一方が自説を補強するなどして、もう一方に矛盾を気づかせる(帰謬法)。 ソクラテスがこのような問答を友人のアテネ人達と行うようになったのは、幼馴染のカイレポンがデルフォイの神殿を訪れ、ギリシア内にソクラテスより賢い人がいるかを尋ねたのがきっかけだった。ソクラテスはこれを一種のパラドックスと捉え、この難題の答えを得るために問答法を使うようになった。しかし、ディオゲネス・ラエルティオスはプロタゴラスがこの「ソクラテス式」問答法を発明したとし、またクロビュロスがこのディアレクティケーという語および形式を哲学に導入したとしている。 プラトンは『エウテュプロン』や『イオン』といた初期の対話篇で、ソクラテス式問答法を散文で表す形式を確立し、一般にソクラテスが道徳や認識論について市民とやりとりする様子を描いた。 ソクラテス的発問 (Socratic Questioning) とは、元の質問に対して質問で応えることを意味する。これは、会話の進行に合わせて、新しい質問を再定式化することを最初の質問者に強いる。
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