スプリンター・カリブ
カリブとは、英語のアメリカトナカイを表すcaribouをもとにしてネーミングした。力強さ、躍動感を表現するのが狙いだった。1982年8月に初代モデルがデビュー。スプリンターの名を持つものの、ベースとなったのは当時のターセル、コルサ、カローラⅡで、2430mmのホイールベースは同じだった。エンジンは1.5L(3A-U型)でパートタイム4WD仕様。4輪駆動時にエクストラ・ローが使える5速MTを備えていた。84年8月に一部モデルのエンジンを1.5Lツインキャブ仕様の3A-SU型に換装した。86年5月のマイナーチェンジで、フロントグリルやヘッドランプを変更。MT車の4WDの切り換えをレバー式からプッシュボタン式に改めた。
88年2月にフルモデルチェンジ。スプリンター(カローラ)ベースに変わり、サイズも大きくなった。エンジンは1.6Lにアップ、また4WDシステムはフルタイム式に進化した。89年8月、前輪ブレーキをベンチレーテッドディスクに改める改良があった。90年9月には、1.6Lエンジンのバルブタイミングを変え、排気系の改良を図って出力を110psに高めた。大型バンパーの採用で全長が10mm延びた。4輪ABSをオプション設定。91年4月、完成特装車のフィールドハンターを追加。91年9月には安全に重点を置いた改良があった。後席ELR3点式シートベルト、サイドドアビーム、シートベルト未装着警告灯などの採用がそれ。93年8月、運転席SRSエアバッグを標準装備。
3代目となったのは95年8月のことで、通常のワゴン風に変わった。ベースは当時のカローラ、スプリンターだが、縦長のテールランプとリヤクォーターウインドウ。ロゴを入れたフロントグリルなどが特徴だった。エンジンは1.6Lと1.8Lのハイメカツインカムを搭載。駆動方式は従来と同じフルタイム4WD。96年5月にはFF車を設定した。これには、1.6Lスポーツツインカム+6速MTのBZツーリングというスポーティグレードもあった。98年4月、ロッソ(イタリア語で赤の意)という車種を追加。丸形2灯式ハロゲンヘッドランプとメッシュグリルにより通常タイプと差別化をはかった。既存モデルには助手席シートベルト非装着警告灯、レインクリアリングミラー、はっ水ガラスなどの採用を行った。
トヨタ・スプリンターカリブ
(スプリンター・カリブ から転送)
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スプリンター カリブ(SPRINTER CARIB)は、トヨタ自動車が生産していた乗用車で、排気量1,500cc~1,800ccクラスのステーションワゴンである。
注釈
出典
- ^ デアゴスティーニジャパン週刊日本の名車第51号9ページより。
- ^ “スプリンターカリブ(トヨタ)1988年2月~1995年7月生産モデルのカタログ”. リクルート株式会社 (2020年1月12日). 2020年1月12日閲覧。
- ^ a b デアゴスティーニジャパン週刊日本の名車第60号13ページより。
- 1 トヨタ・スプリンターカリブとは
- 2 トヨタ・スプリンターカリブの概要
- 3 概要
- 4 3代目 AE110G型(1995年 - 2002年)
- 5 車名の由来
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