ストップ・アンド・フリスク
英語:stop&frisk、stop and frisk、stop-question and frisk
警官が街中で、不審な人物を発見した場合に、呼び止めて、身体検査や尋問などを行うこと。
アメリカにおいてストップアンドフリスクは、捜査令状がない場合は人を拘束できないとする合衆国憲法修正第4条の例外規定とされている。2013年6月17日のMSN産経ニュースの記事によると、ニューヨーク市ではストップアンドフリスクを活用したことで、過去20年間の殺人事件数が約8割減少したとされている。
非白人層である黒人やヒスパニックなどが呼び止められることが多く、人種差別的で平等権に反するという意見もあがっている。
関連サイト:
訴えられたNY市警 ニューヨーク駐在編集委員・松浦肇 - MSN産経ニュース
ストップ・アンド・フリスク (Stop-And-Frisk)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/07 03:06 UTC 版)
「レイシャル・プロファイリング」の記事における「ストップ・アンド・フリスク (Stop-And-Frisk)」の解説
ニューヨーク警察 (NYPD) が2009年に発表したデータによると、警察が市民を引き留め身体調査 (ストップ・アンド・フリスク) した575,000人の歩行者のうち、黒人は市の人口の23パーセントにすぎないにも関わず、55%のアフリカ系アメリカ人が対象になっており一方で人口の35%を占めている白人系は、10%しか調査対象になっていなかった。 違法薬物の使用に関する全国調査では、使用する割合は白人もアフリカ系も同程度だったが、2018年度には、黒人10万人あたり約750人が薬物関連で逮捕されているのに対し、白人系は10万人あたり350人だった。 アフリカン・アメリカン・スタディーズの第一人者でありハーバード大学のヘンリー・ルイス・ゲイツ教授は、自分の家の鍵が壊れていたために苦心してドアを開けようとした際に警察に通報され逮捕された。このことはゲイツの友人でもあるオバマ大統領を巻き込んで大きな社会的議論となった。 そして最後に、この事件とは別に切り離してみても、私たちが認識していると考えていることのひとつとして、この国には、警察によって、アフリカ系アメリカ人とラティーノの人たちが不自然に多くひきとめられてきた長い歴史がある、ということだ。それは事実としてある。 — Barack Obama しかしこのオバマ大統領の発言は警察との関係悪化を招き、また支持率にネガティブな影響を与えた。 「ヘンリー・ルイス・ゲイツ・ジュニア」および「:en:Henry Louis Gates arrest controversy」も参照 2018年、オバマ政権のホワイトハウスの元スタッフであったダレン・マーティンはアパート引っ越しの日に隣人から「武装した黒人の強盗」と通報され、6人ほどの武装警官に囲まれた。なぜ武装していると認識したのか理由はわからないが、一歩間違えれば命の危険があった。 2018年10月7日、米南部ジョージア州アトランタで黒人男性のコーリー・ルイスが白人の子供の面倒を見ながら買い物をしていたところ、警察に通報されて子供たちの前で職務質問された。この事件で#BabysittingWhileBlack (黒人でベビーシッター) の怒りのツイートが続出した。 2018年04月16日、米コーヒー・チェーン大手スターバックスは、フィラデルフィアの店舗で友人を待っていただけの黒人2人が店長に店から出るよう言われ、拒否して逮捕された件について謝罪した。
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