スッラ時代とは? わかりやすく解説

スッラ時代

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 16:20 UTC 版)

ガイウス・ユリウス・カエサル」の記事における「スッラ時代」の解説

紀元前88年ポントス王国ミトリダテス6世とのミトリダテス戦争起り執政官であるスッラインペリウム得て指揮執ることになった。しかしマリウスミトリダテス討伐インペリウム付与する法案提出され市内では騒乱起りローマ脱出したスッラ同僚執政官と共に軍を率いてローマへ侵攻老年マリウスローマから逃げのびたが、「国家の敵」宣言を受ける。そしてスッラルキウス・コルネリウス・キンナ後事託して再び遠征出かけると、今度同僚執政官追放されキンナマリウス呼び戻し再びローマ制圧スッラを「国家の敵」と弾劾しスッラ派を粛清した。ルキウス・カエサルも、マルクス・アントニウス・オラトルと共に殺されロストラ晒された。 紀元前86年初頭マリウス没した残されキンナ死去する紀元前84年までローマ支配し、おそらくこのキンナ時代新市民のトリブス登録問題解決されたと考えられている。 紀元前84年カエサルの父が死去すると、翌紀元前83年カエサルユピテル神官選出される。しかし、この職務パトリキのみに開放されており、前提としてパトリキ結婚する必要があったので、カエサル婚約していた騎士階級エクィテス)の娘コッスティアと別れコルネリウス氏族であるキンナの娘コルネリア結婚した。後にスッラカエサル離縁強要したが、カエサル拒否したため代わりに持参金没収している。ユピテル神官ローマ離れることが出来ず戦争関わるタブー多かったため、もし就任していたとすれば彼のキャリアは終わっていたはずで、実際に最高神祇官抵抗によって就任していないと考えられるその頃ミトリダテス戦争勝利したスッラが再びローマへ進軍し、マリウス・キンナ派の抵抗受けたローマ市制圧反対派プロスクリプティオ基づいて徹底的に粛清し、紀元前82年終身独裁官永久独裁官となった。このスッラ帰還合わせクラッススポンペイウスクィントゥス・カエキリウス・メテッルス・ピウス挙兵している。 血縁としてマリウス近くキンナの婿であるカエサル民衆派みなされ、彼はあやうく殺されそうになった。しかしこの時、ガイウスもしくはルキウス・アウレリウス・コッタマメルクス・アエミリウス・レピドゥス・リウィアヌスウェスタの処女らに助命嘆願され、スッラもこれにしぶしぶ同意するその時スッラは「いいだろう許そう。だが忘れるな。いつかあの若者が我々貴族を滅ぼすぞ。彼の中には多くマリウスがいるのだ」と語った伝えられる紀元前81年カエサルアシア属州担当していたプラエトル、マルクス・ミヌキウス・テルムスのもとに派遣されビテュニアニコメデス4世のもとに艦隊調達交渉向かい長期間滞在するスエトニウスによれば、この時に王と若いカエサル男色関係を持ったという噂が立ったが、ミュティレネ包囲戦では「市民冠」を授与されている。この市民冠の授与によって、カエサル元老院議席を得、その特権によって政務官年齢制限回避できたとすれば紀元前100年生まれもおかしくはないことになる。ただ、この男色の噂は生涯渡って付いて回り、「ビテュニア女王」などと政敵より攻撃される材料となったこの頃ローマでは、コルネリウス法制定し改革一通り終えたスッラ紀元前80年独裁官辞していた。このスッラ行動後年カエサルは、「独裁官を自ら辞めるなんてスッラはどこに目付けてんだ?馬鹿じゃないのか」と評したという。

※この「スッラ時代」の解説は、「ガイウス・ユリウス・カエサル」の解説の一部です。
「スッラ時代」を含む「ガイウス・ユリウス・カエサル」の記事については、「ガイウス・ユリウス・カエサル」の概要を参照ください。

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