トリブスとは? わかりやすく解説

トリブス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/10 18:35 UTC 版)

トリブスラテン語: Tribus)は、古代ローマ行政区画[1]。ここでは主に王政期共和政期のトリブスについて扱う。


注釈

  1. ^ トリブス民会の投票単位であるため、常に偶数個ずつ増やされた[5]
  2. ^ トリブス民会は全市民、プレブス民会は平民のみ[9]。後にホルテンシウス法によってプレブスの民会も立法権を得ると両者の差がなくなった[10]
  3. ^ これまで所属トリブスと所属クラシスは無関係だったが、最低でも第一クラシス(と第二クラシス)は各トリブスごとに2つと変更された
  4. ^ エクィテスに近いと考えられている
  5. ^ ルケレスについてはカピトリウムの下にあった避難所(Asylum)を囲む二つの聖なる林(Lucus)から来ているという説[38]もあり、ティトゥス・リウィウスはその由来を分からないとしている[39]
  6. ^ 前後ラムレス、前後ティティエス、前後ルケレスの6つ
  7. ^ γενιχἀς氏族に根ざした[44]
  8. ^ ギリシア語のpagosは岩山だがそれに対応するラテン語Pagusは区分された土地というような意味
  9. ^ ケンソルの職能については後述
  10. ^ カエレ人がcivitas s.s.を与えられた最初の例かどうか、また時期がいつだったかは異論がある[65]
  11. ^ ガイウス・クラウディウス・ネロマルクス・リウィウス・サリナトル
  12. ^ ケンソルはアッピウス・クラウディウス・カエクス
  13. ^ ケンソル、クィントゥス・ファビウス・マクシムス・ルリアヌス
  14. ^ 大グラックス
  15. ^ 理由は不明だがSub.ではなくSuc.で正しい

出典

  1. ^ a b Taylor, p.8.
  2. ^ キケロ『法律について』3.7
  3. ^ 砂田(1992), p.13.
  4. ^ a b Taylor, p.3.
  5. ^ Taylor, p.9.
  6. ^ a b Taylor, p.4.
  7. ^ 歴史 (ポリュビオス)』6.20
  8. ^ a b 毛利(2007), p.45.
  9. ^ リウィウス, p.235.
  10. ^ a b リウィウス, p.239.
  11. ^ Taylor, p.24.
  12. ^ 砂田(1995), pp.16-17.
  13. ^ 砂田(1993), p.89.
  14. ^ Taylor, p.14.
  15. ^ Taylor, p.29.
  16. ^ Taylor, pp.14-15.
  17. ^ スエトニウス, アウグストゥス、3.
  18. ^ 砂田(1993), p.82.
  19. ^ キケロ『ウェッレース弾劾』1.22-25
  20. ^ Berger, p.361.
  21. ^ 砂田(1992), p.7.
  22. ^ 砂田(1992), p.29.
  23. ^ キケロ『プランキウス弁護』72
  24. ^ キケロ『ムレナ弁護演説』72
  25. ^ キケロ『ムレナ弁護演説』70-71
  26. ^ 砂田(2000), p.4.
  27. ^ 砂田(2000), p.5-6.
  28. ^ a b Berger, p.521.
  29. ^ Berger, p.660.
  30. ^ Taylor, p.15.
  31. ^ 砂田(2000), p.10.
  32. ^ 砂田(2000), p.11.
  33. ^ Berger, p.386.
  34. ^ Berger, p.455.
  35. ^ Berger, p.548.
  36. ^ a b Taylor, p.16.
  37. ^ キケロ『国家論』2.14
  38. ^ プルタルコス対比列伝』ロムルス, 20.1
  39. ^ リウィウス, 1.13.8.
  40. ^ ディオニュシオス, 2.7.
  41. ^ 砂田(2001), p.5-6.
  42. ^ リウィウス, 1.43.
  43. ^ ウァレリウス・マクシムス英語版『有名言行録』3.4.3
  44. ^ 砂田(2001), p.9(23).
  45. ^ ディオニュシオス, 4.14.1-2.
  46. ^ ディオニュシオス, 4.15.1-3.
  47. ^ a b Thomsen, p.116.
  48. ^ プルタルコス『対比列伝』ヌマ、16.4
  49. ^ ディオニュシオス, 4.15.2-3.
  50. ^ 砂田(2001), p.10.
  51. ^ リウィウス, 2.21.7.
  52. ^ 原田(1990), pp.10-11.
  53. ^ 砂田(2001), p.11-13.
  54. ^ 砂田(2001), p.13-14.
  55. ^ 原田(1990), pp.11-13.
  56. ^ Taylor, p.37.
  57. ^ 岩井, p.58.
  58. ^ Taylor, p.7.
  59. ^ 岩井, p.64.
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  61. ^ 岩井, p.68.
  62. ^ Taylor, p.18.
  63. ^ リウィウス, 6.26.
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  65. ^ 毛利(2010), p.36.
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  73. ^ Taylor, p.17.
  74. ^ キケロ『国家論』4.10
  75. ^ 大プリニウス博物誌』18.3
  76. ^ a b c Taylor, p.11.
  77. ^ 砂田(2003), p.19.
  78. ^ 砂田(1995), p.18.
  79. ^ リウィウス, 29.37.
  80. ^ Taylor, p.23.
  81. ^ リウィウス, 9.46.
  82. ^ Taylor, p.139.
  83. ^ リウィウス, 45.15.
  84. ^ 大プリニウス博物誌』18.3.13
  85. ^ 砂田(2003), p.27-28.
  86. ^ ディオニュシオス『ローマ古代誌』4.24.5.
  87. ^ Taylor, p.141.
  88. ^ カッシウス・ディオ『ローマ史』39. 24. 1
  89. ^ Taylor, p.144-146.
  90. ^ スエトニウス, カエサル、41-42.
  91. ^ 砂田(2010), p.56.
  92. ^ アッピアノス、『内乱記』1.49
  93. ^ Taylor, p.102-105.
  94. ^ 砂田(2015), pp.7-8.
  95. ^ 砂田(2010), pp.56-57.
  96. ^ 砂田(2015), p.26.
  97. ^ Taylor, p.120.
  98. ^ Taylor, pp.19-20.
  99. ^ a b Taylor, p.95-97.
  100. ^ Taylor, p.38注10.
  101. ^ Taylor, pp.47-65.


「トリブス」の続きの解説一覧

トリブス

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古代ローマの人名」の記事における「トリブス」の解説

トリブス(Tribus)は、祖先を示すものではなく地理的な区別であった市民権持った男性は、ケンソル監察官)の行うケンスス国勢調査)のとき、居住地資産所有しているトリブスに登録された。トリブス民会プレブス民会でトリブスごとの投票が行われるため、トリブスに登録されることは市民権重要な一部であったローマ拡大伴ってトリブスも拡大し最終的に35となった具体的にどんなトリブスがあったかはトリブスを参照)。

※この「トリブス」の解説は、「古代ローマの人名」の解説の一部です。
「トリブス」を含む「古代ローマの人名」の記事については、「古代ローマの人名」の概要を参照ください。

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