ジブレットパイ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/10 01:11 UTC 版)
ジブレットパイは、ジブレッツを用いた伝統的なミートパイである。イギリス・ヴィクトリア女王の料理長だったチャールズ・フランカテッリが書いた『料理人の手引』 (The Cook's Guide) の1868年版にはジブレットパイの作り方が次のように説明されている。 ガチョウのジブレッツを2羽分用意し、少量の塩を加えた熱湯で約6分間湯通しする。 湯通ししたジブレッツを水切りざるに移して湯を切りながら冷ます。 ジブレッツをシチューなべに入れて、ニンジン、セロリ、クローブを刺したタマネギ(タマネギにクローブを刺しておくと、肉の臭みを消すために加えるクローブの刺激のある香味がスープにきつく付き過ぎるのを防ぐ効果がある)、キッチンハーブ(パセリ、タイム、マジョラム、バジリコ、ネギ)、黒胡椒の粒を加える。 ストックまたは水と少量のケチャップを加え、とろ火で1時間半から2時間とろとろ煮込む。煮込みにかかる時間は若鳥を用いる方が短くなる。 煮込みが終わったら水切りざるに移して湯を切り約5cmの長さに切る。このとき砂肝(レバーを一緒に入れる場合はレバーも)は小さめに切る。 ベーコンを並べたパイ皿の上に置く。 ジブレッツの煮出し汁を、灰汁を取り除きながら適当な濃さになるまで煮詰め、パイにかける。 固めた卵黄を加えて、パイ生地で包んで約1時間15分オーブンで焼く。
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