シラビソ
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シラビソ(白檜曽、学名:Abies veitchii)は、マツ科モミ属の常緑針葉樹で、日本の固有種である。別名はシラベ。
注釈
出典
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シコクシラベ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/17 15:42 UTC 版)
1928年、中井猛之進はモミ属の新種として Abies sikokiana を記載し(ちなみにこの原記載の際に比較対象とされたのはシラビソではなくチョウセンシラベ Abies koreana)、1954年に草下正夫(スペイン語版)はシラビソの変種 Abies veitchii var. sikokiana とした。しかし中井よりも先んずること1916年に小泉源一が Abies veitchii var. reflexa を記載しており、こちらの学名を有効とする見方も存在するが、キュー植物園系データベース World Checklist of Selected Plant Families ではあくまでも Abies veitchii var. sikokiana が正名とされている。分布域は石鎚山系(二ノ森、石鎚山周辺)、笹ヶ峰、剣山系(剣山、一ノ森周辺)の標高約1,700mより上部の極限られた領域である。 しかし、1957年に矢頭らは西駒ヶ岳、石鎚山、大峰山のシラビソの毬果や葉の解剖的性質の比較を行い、四国産のものと本州のものを区別する必要はないと発表した。山中らも1981年に四国と紀伊半島のシラビソを比較して、区別の必要はないとの見解を示している。従って石鎚山系のシラビソは南限に相当する。 四国のシラビソは最終氷期に南下したものの遺存植物とされており、その後の温暖化によりブナやササ類の進入により追いつめられて、高所の岩礫地など条件の厳しい場所に辛うじて生育しているものとされる。さらに将来、腐植の堆積によるササの進入や地球温暖化による成育域の逼塞が懸念されている。愛媛県では準絶滅危惧種、徳島県および高知県では絶滅危惧II類に指定されている。また2011年に発表されたIUCNレッドリストではシコクシラベは危急種とされている。
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