シェルスクリプトとの違い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/27 23:48 UTC 版)
「ユニケージ開発手法」の記事における「シェルスクリプトとの違い」の解説
ユニケージ開発手法ではシェルスクリプトを独自のコーディング規約にしたがって利用する。この作法はプログラミング言語の一般的な常識と全く異なるものであり、例えば条件分岐やループや変数や関数は非推奨である。そのためシェルスクリプトでありながら一般的なシェルスクリプトとは全く異なる書き方をする。これは非エンジニアにはプログラミング言語の習得は困難であるという独自の理論に基づき、シェルスクリプトをローコードアプリケーションプラットフォームとして再解釈し、シェルスクリプトとのサブセットとして利用しているからである。 ユニケージ開発手法ではコーディング規約に則った独自のディレクトリ構造やファイル形式を用い、独自の考え方や独自の専門用語を用い、ユニケージ専用コマンドを利用して業務システムを開発する独自のフレームワークである。同社固有のユニケージ開発手法の学習コストが必要となる。この独自コマンドの存在とこのノウハウに基づく「作法」により、大規模システムへのシェルスクリプト適用が可能であると主張している。 作法の例ファイルを上書きしない。なるべく消去しない。 シェルスクリプトの相互呼び出しを行わない。 データベース管理システムではなくファイルを用いる。 ユニケージ開発手法で定められたデータファイル、シェルスクリプトの置き場所の標準化に従う。 forやwhile、関数や変数の使用を控える。 プロセス間通信にファイルを使う。 ファイルの冒頭に自ファイル名、日付・連絡先、処理の前提条件・結果、マジックナンバーの意味を書く。 独自コマンドの種類や仕様についてはユニバーサル・シェル・プログラミング研究所が管理している。アプリケーション開発者は、コマンド作成や改変を行わない。既存のコマンドの組み合わせでは不可能であったり、時間的な費用(プログラマの作業時間、計算機の演算時間)が高くなる演算が見つかった場合、議論を経て新規コマンドを提供する。 新規コマンドの開発に慎重になることには、以下の理由がある。 コマンドの種類や仕様を各システムで画一化することで、管理費用が増大することを防ぐ。 自作コマンドの作成は時間がかかるため、コマンドの組み合わせ技を考えたり人に聞いたりする方が、結果としてアプリケーションプログラマの仕事が早く終わる。
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