コカ茶
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/11 02:42 UTC 版)
南米(特にペルーやボリビア)では、コカの葉は日常一般的に茶として飲まれており、コカ茶と呼ばれる。ボリビアなどではハーブティー全般をマテと呼ぶので、コカ茶は「マテ・デ・コカ(スペイン語版、英語版)」(西: mate de coca)と呼ばれている。そこで2011年に、ボリビアなどからコカの葉は伝統的嗜好品であり、麻薬対象から除外するよう国際連合に申請があったが、アメリカ合衆国などは除外に反対している(麻薬戦争も参照)。なお、ボリビアはコカを麻薬指定する麻薬に関する単一条約からも一時脱退、自国内に限って噛む行為を認めさせる留保付きで再加盟した。 コカ茶は、一般には、コカの葉を干したもの数枚 - 数十枚に熱い湯を注ぎ、しばらく待ってから飲む。砂糖を入れて飲むことも多い。きわめて日常的な飲み物で、ティーバッグも売られている。カモミール(現地のスペイン語では、マンサニージャ(manzanilla))と混合したティーバッグなども売られており、愛飲する人が多い。コカの成分による覚醒作用には「空腹を忘れさせる」という効果も含まれるため、コカ茶は食前よりも食後に飲まれることが多い。 また、ボリビアのラパス市(標高約4000メートル)や@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}エチオピア[要出典]などの標高が高い地域では、旅行者が高山病に罹りやすいため、コカの葉を直接口に入れて噛んだり(この時に効果を補助するものとして石灰やピーナッツなどを一緒に噛むこともある)、コカ茶を飲むことによって、コカの成分を体内に取り入れて、高山病の症状(頭痛、内臓の不快感など)を対症療法で緩和させることもある。
※この「コカ茶」の解説は、「コカ」の解説の一部です。
「コカ茶」を含む「コカ」の記事については、「コカ」の概要を参照ください。
- コカ茶のページへのリンク