クレアチンリン酸とは? わかりやすく解説

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クレアチン‐りんさん【クレアチン×燐酸】

読み方:くれあちんりんさん

クレアチンリン酸化された化合物筋肉神経組織細胞内エネルギー貯蔵する役割を果たす高エネルギーリン酸化合物一つ

[補説] 筋細胞にはATPの約5倍のクレアチンリン酸が存在し激し運動などでATP不足すると、クレアチンリン酸が分解してADPリン酸基を渡すことによってATPを再合成しエネルギー供給される一方休息時にATP濃度高くなると、クレアチンATPからクレアチンリン酸とADP生成される。これらの反応クレアチンキナーゼという酵素によって触媒される。ホスホクレアチンCPcreatine phosphate)。


クレアチンりん酸

分子式C4H10N3O5P
その他の名称ネオトン、ホスホクレアチン、クレアチンホスファート、クレアチンリン酸、Neoton、PhosphocreatineCreatine phosphate、N-[Imino(phosphonoamino)methyl]-N-methylglycine、クレアチンりん酸、N-Phosphorocreatine、N-(Phosphonoamidino)sarcosine、N-Phosphorylcreatine、Phosphorylcreatine、Creatinephosphoric acid、N-(ホスホルアミド)サルコシン、N-ホスホロクレアチン、りん酸クレアチン、Phosphoric acid creatine、N-(Phosphoramido)sarcosine
体系名:N-(N-ホスホノアミジノ)-N-メチルグリシン、N-[イミノ(ホスホノアミノ)メチル]-N-メチルグリシン


クレアチンリン酸

同義/類義語:クレアチン燐酸, ホスホクレアチン
英訳・(英)同義/類義語:creatine phosphate

クレアチンに高エネルギーリン酸が結合した化合物で、筋肉におけるエネルギー貯蔵を行う。
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クレアチンリン酸

読み方くれあちんりんさん
【英】:CrP

 アミノ酸一種であるクレアチンリン酸化されたもので、肝臓合成され血液によって筋肉運ばれます。クレアチンリン酸分解するときにエネルギー発生します
 筋収縮直接エネルギー源アデノシン3リン酸ATP)であり、ATP分解されアデノシン2リン酸ADP)になるときに放出されるエネルギー使われますが、ATP筋繊維中にわずかしかないため、激し運動ではすぐに尽きてしまいます。そこでクレアチンリン酸がすみやかに分解してADPリン酸基引き渡し急速にATPが再合成されます。たとえば100m走のような激し運動では、競技者はほとんど呼吸をせず、酸素供給できません。筋収縮必要なATP供給し続けるために、まず筋肉内でクレアチンリン酸を分解してATP短時間供給します。しかしクレアチンリン酸機構だけでは短時間しかATP補充できないため、運動続けるために乳酸系機構働き始めます。これらは酸素を必要としない嫌気的反応であり、この2つ合わせて無酸素性エネルギー産生機構いいます


クレアチンリン酸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/16 15:21 UTC 版)

クレアチンリン酸(クレアチンリンさん、Phosphocreatine)はリン酸化されたクレアチンで、骨格筋にとって重要なエネルギー貯蔵物質である。ADPからの無酸素的なATPの生成に使われ、2秒から7秒程度の反応時間でクレアチンキナーゼによってリン酸基が外され、クレアチンに戻る。この反応は可逆でATP濃度の調整にも役立っている。クレアチンリン酸は、や筋肉など多くのエネルギーを消費する組織で重要な役割を果たしている。




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