久賀早生【クガワセ】(果樹)
登録番号 | 第4779号 | |
登録年月日 | 1995年 11月 8日 | |
農林水産植物の種類 | かんきつ | |
登録品種の名称及びその読み | 久賀早生 よみ:クガワセ | |
品種登録の有効期限 | 18 年 | |
育成者権の消滅日 | 2000年 11月 9日 | |
品種登録者の名称 | 久賀菊吉 | |
品種登録者の住所 | 福岡県山門郡山川町大字立山569番地の1 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 久賀菊吉 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,「興津早生」の枝変わりであり,果実が扁円,果実の大きさが中,果皮色が橙色で,育成地(福岡県山門郡山川町)において10月上旬から収穫できる早生品種である。 樹姿は開張性,樹の大きさ,樹勢及び枝梢の太さは中,節間長はやや長である。葉形指数は中,葉身の波状の程度は中,葉身の面積は大,長さは長,幅は中,葉柄の長さは中,葉柄比率は小である。果実の外観は扁円,果形指数は136~141,果頂部水平域の果実横径に対する比は大,果頂部凹部の深さは中,花柱痕の大きさは中,果梗部水平域の果実横径に対する比は小,果梗部放射条溝果の多少は少,中心柱の大きさは中,果実の大きさは中(100g程度)である。果皮の色は橙,油胞の大きさはやや大,果面の平滑度は滑,油胞の密度はやや密,凹凸はやや凸,凹点の多少は無~少,果皮の厚さは薄,剥皮の難易は易である。じょうのう膜の硬さは軟,砂じょうの色は橙,果汁の多少は多,甘味は中(糖度9度程度),酸味及び香気は少である。成熟期はかなり早,育成地においては10月上旬である。隔年結果性は中,浮皮果の発生はでやすい,裂果の多少はでにくいである。 「興津早生」と比較して,葉柄比率が小さいこと,果実の外観が扁円であること,中心柱の大きさが大きいこと,成熟期が早いこと等で,「日南1号」と比較して,葉身波状の程度が多いこと,油胞の大きさが大きいこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,昭和57年に出願者が自園(福岡県山門郡山川町)において栽培していた「興津早生」の中から,果実の着色の早い枝を発見し,以後,増殖を行うとともに,福岡県農業総合試験場園芸研究所の協力を得て特性の調査・確認を行い育成を完了したものである。 |
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