イーサネットのフレーム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/24 15:03 UTC 版)
「プリアンブル」の記事における「イーサネットのフレーム」の解説
フレームの受信側が、送信側のクロック周波数と同期をとることができるように、送信側は送信フレームごとにプリアンブルを先頭に付加する。プリアンブルのデータ長は64ビット(8オクテット)で、その中身は16進数表記で「AA-AA-AA-AA-AA-AA-AA-AB」である。つまり2進数表記で「10」が連続したストリーム(101010・・・)が62ビットにわたって送信された後に”11"が送信される。 イーサネットのフレームはプリアンブルから始まる。これはLANに接続しているインターフェイスにフレーム送信の開始を認識させ、同期をとるタイミングを与えるための信号である。DIXイーサネットでは、サイズが8オクテット(64bit)のフィールドで、1と0が交互に続き、最後の1ビット(64bit目)が1で終わる。 IEEE 802.3ではサイズが7オクテットのプリアンブルフィールドと、1オクテットの開始フレーム識別子(SFD: Start Frame Delimiter)フィールドに分けられている。プリアンブルは1と0が交互に続くパターンで、SFDは10101011というパターンであり、DIXと同じである。プリアンブルを受信中に、その最後が10101011となっていることを検出すると、その次のビットから宛先アドレス部が始まると解釈される。プリアンブルは8オクテット分あるが、リピータなどを1段ずつ通過する際に、(内部処理の遅れや、同期回路の起動の遅れなどによって)何ビットか消失することがある。そのため、全体の長さで判断せず、最後の連続する10101011によってプリアンブルの終了と宛先アドレス部の始まりを検出することになっている。 プリアンブルは10BASE-TのEthernet規格で利用され、信号開始の遅延でデータが消失することを防ぐ役割を持つ。10BASE-T以外(100BASE-TXなど)では利用されない[信頼性要検証]が、互換性維持のために残されている。
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