送信側
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/25 09:10 UTC 版)
常設型 建物施工時にあらかじめループ用配線を床下へ埋設する方法。市役所、文化センター、会議室等に埋設されるケースが多い。 メリットとして、配線を碁盤の目のように設置することから、どの位置にいても安定した磁界が得られ、埋設されているエリアのなかでは平均的な音量(磁力)を得る事ができる。また、漏洩磁界対策は非常に難しく、他の部屋のループへ混信には注意する必要がある。 デメリットとして、移動する事ができないため、部分的に施行工事をした場合は使用する場所が限られる。 東京都の福祉のまちづくり条例では、客席を有する1000平方メートル以上の都市施設の大改修・新築にあたっては集団補聴システム(磁気ループ、FM方式、赤外線方式)の設置が遵守義務となっている。交通機関の車内案内、駅等の構内放送、観光バスなどへの磁気ループ設置が期待されている。 移動型 コードリールなどから引き出して必要部分に配線ループを作る方法。主に屋外イベントや、建物に施工がなされていない場合に使う。 メリットとして、アンプに余力がある限り延長用配線をつぎ足して使用することができ、使用可能エリアを自由に設定できる。このことから、多少複雑な配席にも対応できる。 デメリットとして、ループワイヤから発生される磁界と補聴器までの距離に相関があり、ループの配線から遠ざかると聞こえが悪くなる。また、磁界方向に合わせて補聴器の向き(角度)を調整する必要がある。このため、ループを受信するのには箱型補聴器が適切である。
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