じょうき‐タービン【蒸気タービン】
【蒸気タービン】(じょうきたーびん)
外燃機関の一種。
ボイラーで水を沸騰させて生成した高温・高圧の水蒸気により、風車(タービン)を回転させて運動エネルギーを得るものである。
水蒸気を発生させる熱源の違いにより、石炭・石油などといった化石燃料の燃焼熱を利用したいわゆる通常動力と、原子炉での放射性物質(ウラン・プルトニウム)の原子核反応により発生する熱を利用する原子力タービンとに大別される。
比較的小型の装置で大きな動力を得ることができるが、大量の燃料を消費する。
主として発電所や艦船の動力源として利用されていた。
しかし化石燃料を使用する場合、始動や維持の容易さでガスタービンに劣り、燃費ではディーゼルエンジンに劣ることから、純粋な蒸気タービンは姿を消しつつある。
現在はこれに代わり、ガスタービンの排気熱を利用してボイラーの水を沸騰させ、生成された水蒸気でタービンを駆動して二次電力を発生させる「コンバインドサイクル」というシステムが実用化され、火力発電所などで用いられている。
石炭などの固体燃料や放射性物質(ウラン・プルトニウム)など、内燃機関で使えない燃料は、現在も蒸気タービンで用いられている。
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