RQ-3 ダークスター 概要

RQ-3 ダークスター

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/29 08:32 UTC 版)

概要

ダークスターは高高度滞空無人機(high-altitude endurance UAV)としてデザインされ、同時に敵に探知されにくくするためステルス技術も使われていた。ダークスターは完全な自律システムを有していたため離陸、目標までの飛行、センサーの操作、情報の伝達、帰還飛行、着陸すべてを人間の遠隔操作無しに行うことができたが、人間無線衛星中継で機体の操作をする機能は残されていた。さらに、光学センサーとレーダーのどちらかを搭載して、それによって得たデジタル情報を衛星中継で地上に送信することが可能であった。

RQ-3 ダークスターの最初の試作機は1996年3月29日に初飛行に成功したが、同年4月29日に行われた2回目の飛行で離陸直後に墜落してしまった。その後デザインを変更して安定性を高めたRQ-3Aが製作され1998年6月29日に初飛行し、計5回の飛行に成功した。RQ-3Aはさらに2機が製造されたが、計画がキャンセルされたためこの機体が飛行することは無かった。製造された3機のRQ-3A (A/V #3)は現在、ワシントン州シアトルの飛行博物館で翼を休めている。

ワシントン州シアトルの飛行博物館に展示されるRQ-3A ダークスター

1999年1月28日に開発計画が終了したダークスターだが、Aviation Week & Space Technology誌の2003年4月の記事にダークスターがブラックプロジェクト(機密の開発計画)として開発が継続されているという情報が記載された。記事によると機体の規模や能力が強化されたダークスターが開発され、2003年のイラク戦争で実戦投入されたとのことだが、記事の裏づけは無く事実であるかは不明である。 関連性は不明だが"不朽の自由作戦"には同じく全翼機型の無人偵察機RQ-170 センチネルが極秘で開発、投入もされている。




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