Ouigo
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/04 14:49 UTC 版)
本社所在地 |
フランス パリ |
---|---|
設立 | 2013年 |
事業内容 | 鉄道 |
主要株主 | フランス国鉄 (SNCF) |
外部リンク | http://www.ouigo.com |
線路使用料を抑えるため、パリでは都心から東部約30kmに位置し、ディズニーランド・パリに隣接するマルヌ=ラ=ヴァレ=シェシー駅を起点として、フランス南東部のリヨン・サン=テグジュペリTGV駅、マルセイユ・サン・シャルル駅、モンペリエ・サン=ロシュ駅[1]など10駅を結び、2015年末より北部や西部の8駅にも乗り入れを拡大した。LCC同様の需給曲線に基づくイールドマネジメントを取り入れ、2013年に160万人、2020年に250万人[1]の利用を見込んでいる。 2017年夏よりストラスブールやボルドーにも乗り入れる[2][3]
従来は郊外部の発着に終始していたが、2017年12月よりパリ都心部のモンパルナス駅とボルドー、ナント、レンヌを結ぶ系統を新設すると[4]、2018年7月にはパリ東駅とモンペリエを結ぶ系統[5]、12月には同じくパリ都心部のリヨン駅およびリール都心部のフランドル駅とマルセイユを結ぶ系統の運行を開始した[6]。このように線路使用料の高くなる都心部のターミナルを選ぶようになったのはフランスへの本格参入をうかがっているトレニタリア系列のオープン・アクセス・オペレーターであるテッロを牽制する意向とみられている[7]。
歴史
- 2012年10月19日 - Ouigo専用編成が落成し、試運転を開始。
- 2013年2月19日 - SNCF会長のギヨーム・ペピが4月2日運行開始と発表する。
- 2013年2月20日 - 予約受付を開始する。
- 2013年4月2日 - 運行開始。
- 2013年9月12日 - チケット販売数が100万枚を突破[8]
- 2014年4月1日 - チケット販売数が250万枚を突破[9]
- 2015年12月13日 - 運行区間をLGV北線・LGV大西洋線に拡大[10]
- 2017年7月2日 - 運行区間をLGV東ヨーロッパ線とこの日に開業するLGVブルターニュ-ペイ・ド・ラ・ロワール線、LGV南ヨーロッパ大西洋線に拡大予定[3]。
- 2019年にはドラゴンボール超 ブロリーの公開を記念して、2月24日から現地の公開日前日の3月12日までドラゴンボールのキャラクターをデザインした特別カラーの列車が運行された[11]。
サービス・運賃
一部車両を対象とした既存の格安サービスiDTGVとは異なり、専用ウェブサイト[12]で3か月前に購入する価格では片道大人10ユーロ、小人5ユーロで、全席の25%を25ユーロ以下で販売する。後にオンライン旅行代理店のCaptain Train(英語版)での販売も解禁している。
運賃例としてパリ - マルセイユ間は、3か月前通常価格のTGVで70ユーロ、エールフランスで50ユーロ、iDTGVで35ユーロ、ライアンエアで34.23ユーロ、3か月前までの早期予約サービスTGV Prem'sで25ユーロに対し、Ouigoは25ユーロ[13]である。
制限事項など
- 持ち込み手荷物は乗客1人当たり1人1個(55cm×27cm×15cm)が無料、2個目以降は予約で5ユーロ、当日10ユーロの追加料金が必要となる[14]。
- 乗車券は乗車4日前に携帯電話のSMSで発券される。購入は発車時刻の4時間前まで可能[14]。
- 車内改札の廃止により乗車駅ではチェックインが必要であり、発車30分前に締切となる[15]。
- 出発駅での乗車ホームなどのSMS通知サービスは1ユーロ、座席の電源使用は2ユーロ、ペットの同伴は30ユーロの追加料金が必要[14]。
アクセス
- パリ:マルヌ=ラ=ヴァレ=シェシーから都心(リヨン駅)まではRER A線で40分、片道7.3ユーロ。
- リヨン:サン=テグジュペリTGV駅から都心(パールデュー駅)までは高速トラムのローヌ・エクスプレスで約30分、片道13.5(オンライン)から15ユーロ(券売機)。
- リール:トゥールコワン駅から都心(リール=フランドル駅、リール・ユーロップ駅)までフランス国鉄在来線で約15分、または隣接するトゥールコワン・セバストポル駅からリールメトロ2号線で約30分。
- ^ a b (フランス語)"Blog Obsession - première vidéo du TGV low-cost « Ouigo »". nouvelobs.com. 2012年11月14日. 2013年2月17日閲覧。
- ^ (フランス語)Ouigo à la conquête de l’Ouest
- ^ a b c (フランス語)Billets d'été en vente dès le 15 mars !2017年3月10日,Ouigo公式
- ^ (フランス語)“OuiGo en Bretagne ou à Bordeaux? L'offre low cost de la SNCF débarque à la gare Montparnasse”. 20minutes (2017年12月10日). 2019年9月9日閲覧。
- ^ (フランス語)“SNCF: une nouvelle gare à Montpellier et Ouigo à la Gare de l'Est dès samedi”. ル・フィガロ (2019年7月5日). 2019年9月9日閲覧。
- ^ (英語)“Connection concerns raised as Ouigo expands”. レールウェイ・ガゼット・インターナショナル (2018年12月7日). 2019年9月9日閲覧。
- ^ “フランス「格安」高速列車、LCCではない真の敵 「身内」のTGVと競合してでも他社参入を牽制”. 東洋経済オンライン (2018年12月24日). 2019年9月9日閲覧。
- ^ “「鉄道版LCC」フランスの格安高速列車がチケット販売100万枚突破”. Response. (2013年9月20日)
- ^ (フランス語) Le TGV low cost Ouigo a transporté 2,5 millions de passagers en un an
- ^ (フランス語) OUIGO ET OUIBUS : NOUVELLES DESTINATIONS-SNCF/2015.09.03
- ^ “OUIGO Dragon Ball : cherchez le train légendaire !” (フランス語). OUIGO (2019年2月27日). 2019年6月23日閲覧。
- ^ “Découvrez OUIGO” (フランス語). 2013年3月閲覧。
- ^ (フランス語)Des places de TGV à partir de 10 euros
- ^ a b c “フランスでは東京・広島間の新幹線が約1200円!”. Excite Bit コネタ (エキサイト). (2013年3月6日) 2013年3月9日閲覧。
- ^ “パリ‐マルセイユが1200円! 超格安TGVが走り出す”. フィールドプロモーションニュース (ダイレクトバンクス). (2013年2月22日) 2013年2月24日閲覧。
- ^ a b (フランス語)"La SNCF annonce Ouigo, une offre de TGV « Low Cost » 100% numérique". 2013年2月19日. 2013年2月20日閲覧。
- ^ (フランス語)DOSSIER DE PRESSE
- ^ フランス語版TGV Duplex Dasyeより
- ^ a b (フランス語)"TGV « low cost » : lancement au printemps entre Marne-la-Vallée et Marseille... et plus tard vers le Nord". lavoixdunord.fr. 2012年11月13日. 2013年2月17日閲覧。
- ^ (フランス語)"Les TGV low cost bientôt sur les rails". europe1.fr. 2013年2月15日. 2013年2月18日閲覧。
- ^ フランス語版TGV Duplex La première générationより
- Ouigoのページへのリンク