MiG-25 (航空機) MiG-25 (航空機)の概要

MiG-25 (航空機)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/02 03:01 UTC 版)

MiG-25 / МиГ-25

R-40 ミサイルを搭載した MiG-25PD

MiG-25 (ロシア語: МиГ-25) は、ソビエト連邦ミグ設計局国土防空軍向けに開発したマッハ 3 級の航空機。迎撃戦闘機型と偵察機型、敵防空網制圧型および練習機型がある。北大西洋条約機構 (NATO) がつけたNATOコードネームフォックスバット (Foxbat) である。 なお、当時の冷戦構造の下では西側諸国が入手できた旧ソ連の情報は限られていたため、トゥシノ航空ショーで存在が初公表されてからしばらくの間、この機体はMiG-23にあたるのではないかという観測が西側の間に存在していた。当機種がMiG-25であると広く認識されたのは、後述のベレンコ中尉亡命事件以降の事である。


  1. ^ E-155とも書かれる。
  2. ^ It cost far less than titanium and allowed for welding, along with heat resistant seals.The MiG-25 was constructed from 80% nickel steel alloy, 11% aluminium , and 9% titanium .The steel components were formed by a combination of spot-welding , automatic machine welding and hand arc welding methods.
  3. ^ 雑誌『航空情報』出典。
  4. ^ 『ミグ戦闘機―ソ連戦闘機の最新テクノロジー メカニックブックス』原書房から。
  5. ^ 機体を本格調査 防衛庁 部外者を排除『朝日新聞』1976年(昭和51年)9月25日夕刊、3版、11面
  6. ^ 自爆装置を一部外す『朝日新聞』1976年(昭和51年)9月21日朝刊、13版、3面
  7. ^ ニッケル鋼の比重アルミニウム合金の3倍だが、強度も3倍なので使う鋼材の量は3分の1で済み、注意深く設計すればそこまで重い機体にはならない。また、機体をニッケル鋼にしたことでジュラルミンでは困難な溶接構造を用いることができた。そのため、リベット留のジュラルミン機体では機体の内側にシール材を手作業で塗布しなくてはならないのに対し、その作業が不要になり、手の入らない機体細部まで燃料タンクにすることができ、17,660 Lもの燃料搭載が可能となった。更なる溶接機体のメリットは、燃料タンクに亀裂が入って燃料漏れを起こしても、すぐさま破損箇所がわかる事。この機体の隅々まで収納された燃料が機体の熱を吸う事で空力加熱も抑えられた。弱点はニッケル鋼はアルミニウム合金に比べて弾性係数(ヤング率)が2.5倍から3倍高いので、機体が強度不足に陥る点。
  8. ^ F-15C Eagle vs MiG-23/25: Iraq 1991. Doug Dildy, Tom Cooper, Bloomsbury Publishing, 2016. P.35
  9. ^ Steve Davies. F-15C Eagle Units in Combat, с. 53.
  10. ^ 『週刊ワールドエアクラフト』2001/6/12号、P11より。
  11. ^ ラケーシュ・クリシュナン・シンハ (2016年9月29日). “ソ連中尉の日本亡命でMiGに恩恵”. ロシア・ビヨンド日本語版. 2021年7月23日閲覧。
  12. ^ Syria's MiG-25s fly again
  13. ^ Azerbaijan to modernize MiG-25 foxbats included in Air Forces’s inventory
  14. ^ МАПО МиГ МиГ-25РБВ”. www.airwar.ru. 2023年5月27日閲覧。
  15. ^ Спирт (spirt: アルコール), Воз (Voz: 荷馬車) 。「エアコンバット DVD コレクション 超高速迎撃機フォックスバットのすべて」に、この愛称について言及している場面がある。ただし、このDVDは日本語音声と英語音声で収録されており、日本語音声では「スピルトヴォース」ではなく「スピオトフォズ」と発音している。一方、英語音声では「スピートフォーズ」と聞こえる。しかし本項では「ロシア語綴りに基づく日本語表記」を用いることとし、「スピルトヴォース」とした。
  16. ^ ラケーシュ・クリシュナン・シンハ (2016年9月29日). “How a Soviet pilot's defection showed West the secret MiG”. UPI通信社. 2021年8月11日閲覧。
  17. ^ 世界の傑作機『No..83』出典。





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