MiG-25 (航空機)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/02 03:01 UTC 版)
生産リスト
型式名 | 生産配備数 | 改造配備数 | 説明 |
---|---|---|---|
Ye-155R-1 | 0機 | 初飛行した偵察機型の試作機で後に速度試験機に改造された。 | |
Ye-155R-2 | 1機 | 2番目の偵察機型の試作機で解体されるまで電子機器のテストに使用された。 | |
Ye-155R-3 | 3機 | 複数の電子機器やカメラのテストに使用された。初号機は別の機体に改造。 | |
Ye-155P-1 | 0機 | 最初に制作された戦闘機型の試作機で後に速度試験機の3号機に改造。 | |
Ye-155P-2 | 1機 | 2番目の戦闘機型の試作機。 | |
Ye-155P-3 | 9機 | 追加で制作された戦闘機型の試作機。 | |
MiG-25P | 108機 | 最初の生産型。他の350機はPDSに、2機は別の試験機に改造。 | |
MiG-25PD | 99機 | 亡命事件後に電子機器を改良して生産後に配備された機体。後に試験機にされたり輸出された。 | |
MiG-25PDS | 350機 | MiG-25PをPD仕様でアップグレードした機体。輸出もされた。 | |
MiG-25R | 100機 | 高高度偵察機型。 | |
MiG-25RB | 50機 | 偵察爆撃機型。他の1機は気象偵察機型に改造。 | |
MiG-25RBV | 50機 | 偵察爆撃機型。他の2機は別の試験機に改造。 | |
MiG-25RBT | 50機 | 戦術電波偵察機型。 | |
MiG-25RBK | 50機 | 電子偵察機型。 | |
MiG-25RBS | 50機 | 電子偵察機型。 | |
MiG-25RBN | 50機 | 夜間写真偵察機型。 | |
MiG-25RBSh | 50機 | 電子偵察機型。 | |
MiG-25PU | 50機 | 戦闘機の複座練習機型。 | |
MiG-25RU | 50機 | 偵察機の複座練習機型。 | |
MiG-25BM | 50機 | 防空網制圧機型。 | |
MiG-25MR | 9機 | RB型を改造して配備された気象偵察機型。 | |
Ye-265 | 1機 | PDを改造したECM試験機。後にMiG-25PDSLに改称。 | |
Ye-266 | 1機 | PDを改造した空中給油試験機。後にMiG-25PDZに改称。 | |
Ye-266M | 1機 | PDを改造したR15BF2-300エンジンの試験機。当初はMiG-25Mと呼ばれていた。 | |
Ye-259 | 1機 | RBを改造したR15BF2-300エンジンの試験機。別名はMiG-25M1。 | |
Ye-260 | 2機 | Pを改造したD-30Fターボファンエンジンのテストに使用した機体。別名はイズデリエ99。 | |
Ye-261 | 1機 | PDを改造した輸出型の試作機。別名はMiG-25PDF。 | |
Ye-155MP | 1機 | PDを改造したMiG-31の原型機。後にMiG-25MPに改称。 | |
Ye-156 | 1機 | RBVを改造した空中給油試験の機体。後にMiG-25RBVDZに改称された。 | |
Ye-157 | 1機 | RBVを改造した空中給油試験の機体。後にMiG-25RBShDZに改称された。 | |
- ^ E-155とも書かれる。
- ^ It cost far less than titanium and allowed for welding, along with heat resistant seals.The MiG-25 was constructed from 80% nickel steel alloy, 11% aluminium , and 9% titanium .The steel components were formed by a combination of spot-welding , automatic machine welding and hand arc welding methods.
- ^ 雑誌『航空情報』出典。
- ^ 『ミグ戦闘機―ソ連戦闘機の最新テクノロジー メカニックブックス』原書房から。
- ^ 機体を本格調査 防衛庁 部外者を排除『朝日新聞』1976年(昭和51年)9月25日夕刊、3版、11面
- ^ 自爆装置を一部外す『朝日新聞』1976年(昭和51年)9月21日朝刊、13版、3面
- ^ ニッケル鋼の比重はアルミニウム合金の3倍だが、強度も3倍なので使う鋼材の量は3分の1で済み、注意深く設計すればそこまで重い機体にはならない。また、機体をニッケル鋼にしたことでジュラルミンでは困難な溶接構造を用いることができた。そのため、リベット留のジュラルミン機体では機体の内側にシール材を手作業で塗布しなくてはならないのに対し、その作業が不要になり、手の入らない機体細部まで燃料タンクにすることができ、17,660 Lもの燃料搭載が可能となった。更なる溶接機体のメリットは、燃料タンクに亀裂が入って燃料漏れを起こしても、すぐさま破損箇所がわかる事。この機体の隅々まで収納された燃料が機体の熱を吸う事で空力加熱も抑えられた。弱点はニッケル鋼はアルミニウム合金に比べて弾性係数(ヤング率)が2.5倍から3倍高いので、機体が強度不足に陥る点。
- ^ F-15C Eagle vs MiG-23/25: Iraq 1991. Doug Dildy, Tom Cooper, Bloomsbury Publishing, 2016. P.35
- ^ Steve Davies. F-15C Eagle Units in Combat, с. 53.
- ^ 『週刊ワールドエアクラフト』2001/6/12号、P11より。
- ^ ラケーシュ・クリシュナン・シンハ (2016年9月29日). “ソ連中尉の日本亡命でMiGに恩恵”. ロシア・ビヨンド日本語版. 2021年7月23日閲覧。
- ^ Syria's MiG-25s fly again
- ^ Azerbaijan to modernize MiG-25 foxbats included in Air Forces’s inventory
- ^ “МАПО МиГ МиГ-25РБВ”. www.airwar.ru. 2023年5月27日閲覧。
- ^ Спирт (spirt: アルコール), Воз (Voz: 荷馬車) 。「エアコンバット DVD コレクション 超高速迎撃機フォックスバットのすべて」に、この愛称について言及している場面がある。ただし、このDVDは日本語音声と英語音声で収録されており、日本語音声では「スピルトヴォース」ではなく「スピオトフォズ」と発音している。一方、英語音声では「スピートフォーズ」と聞こえる。しかし本項では「ロシア語綴りに基づく日本語表記」を用いることとし、「スピルトヴォース」とした。
- ^ ラケーシュ・クリシュナン・シンハ (2016年9月29日). “How a Soviet pilot's defection showed West the secret MiG”. UPI通信社. 2021年8月11日閲覧。
- ^ 世界の傑作機『No..83』出典。
- MiG-25 (航空機)のページへのリンク