DEATH NOTE
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用語
- デスノート
- 本編の枢軸となる魔性のノート。英語表記はDEATH NOTE。作中では「殺人ノート」という別称でも呼ばれている。
- 一見、ごく平凡な黒表紙のA4サイズの大学ノートだが、紙面に人間の名前を書き込むと書かれた人間が死ぬ。死因は基本的に心臓麻痺だが、自由に変えることができる。また、死亡年月日から23日以内なら対象の死の状況を自由に設定できる。
- 対象を死へ誘導する目的を外さなければ、ある程度行動を操ることもできるが、対象以外の他者を死へ巻き込むことはできない。しかし、他者の死の状況とリンクさせることで対象に他者を攻撃させ、死を拡大させることはできる。
- 筆記具で取り消し線を引いても、消しゴムや修正液を使っても、一度名前を書かれた対象の死を取り消すことはできない。また、名前のみならず対象の顔も必要(顔を思い浮かべながら名前を書く)なため、同姓同名の人物が死ぬことはない。その他、綿密な掟が定められている(詳細は後述)。
- 本来は異界に棲む死神たちが生きていくために必要な道具であり、名前を書き込むことで対象の残り寿命を奪い、彼ら自身の寿命に換えて命をつなぐ。また、人間が使うことも可能であり、死神のように寿命を増やすことはできないが、生死を操るノートをめぐるさまざまな攻防が発生することもある。
- 使う者が途中で使用をやめる(所有権を放棄する)ことはできるが、その場合ノートに関する記憶は抹消される。持ち続ける場合、所有者は持ち主の死神に死ぬまでつきまとわれ、最終的には持ち主の死神が所有者の名を書いて殺す結末もある。
- リューク曰く「過去にも人間界で出回った事例がいくつかある」とのこと。
- 死神
- 詳細は死神 (DEATH NOTE)を参照。
- 人間たちが住む世界とは別次元にある荒涼とした世界に棲む存在。デスノートを使って人間の命を奪い、自分の命に換えて生きる。見た目は骸骨を基調とした存在であり、性別もあるが、生殖行為は行わない。また通常は人間の肉眼では見えず、触れることもできない。一部の死神には実力順に位階が決められているが、実際はあまり重視されていない。昔は人類の存亡に大きく関わる存在であったが、今では退廃的で博打をしている時間のほうが多いなど怠惰な生活を送る者が少なくない。そうした生活に飽きた死神の一柱、リュークが人間界に意図的にノートを落としたことが、物語の発端である。死神として生きていくうえでさまざまな掟が決められており、基本的に死神はその掟に従い行動する。死神の掟に逆らうと抹殺されるため、破ることはそうそうないが、掟を完全に把握できている死神はまれである。
- 人間の寿命を奪って生きることそのものが存在理由であり、デスノートへの記入を怠っても死亡するが、それに反する行為、すなわち人間の命を救う行いは最大の禁忌とされており、その禁忌を犯した死神は即座に死に至る。またデスノート以外で人間を殺すことも禁じられており、そうした場合はとりわけひどい苦痛を与えられ死ぬという。
- リュークの語るところによれば「死神に憑かれた人間は不幸になる」らしく、実際、死神に憑かれた7人全員が凄惨な死を遂げている[注釈 1]。また、因果関係は定かではないがデスノートを使用した人物たちも、最終的にはすべて死亡している。
- 死神の目
- デスノートの使用時に必要となる対象者の名前および寿命[注釈 2]を視認できる魔性の目。
- 本来は死神だけが持つが、寿命の取引(自分の残りの寿命の半分と引き換え)を行うことで人間も持つことができる。死神の目を持った人間は人間レベルで3.6以上の視力を得る。作中では視界は白黒反転した映像として表現される。ただし死神の目を持つことは「殺される対象」から「殺す側」となることを意味するため、自分の寿命を知ることはできない(鏡で見ても自分の寿命は見えない)[注釈 3]。ノート所有者がノートを手放す際は、ノートの記憶の抹消とともに死神の目も解除される。しかし、目を得る際に取引した寿命は元には戻らない。
- なお、作中で目の取引を行った人物は、弥海砂、火口卿介、カル・スナイダー(Kal Snydar)、夜神総一郎、魅上照、Cキラの6名が該当する。また映画版とアニメ版『リライト2』では高田清美が取引を行っている。
- 極めてまれに先天的に目を持って生まれてくる人間がいるらしく、小説版の犯人「B・B」は作品世界で唯一確認できる生まれながらに死神の目を持つ人間である。
- キラ
- デスノートを使って犯罪者を「裁く」殺人者の通称。殺し屋を意味するKillerに由来。基本は主人公の夜神月を指すが、のちに弥海砂、魅上照などの新たなデスノート使用者が現れ月に加担したことで、第二のキラ、Xキラなどの派生語も生まれた。
- 特別編では彼らに代わる新たなデスノート使用者が登場するが、犯罪者ではなく瀕死の老人ばかりを殺すうえに、月のような一応の理念すらうかがえないため、ニアから軽蔑の意味を込めてCキラ(“Cheap”=安っぽいキラの意)と呼ばれた。
- L
- 作中における世界最高峰の名探偵のコードネーム。世界的な発明家キルシュ・ワイミーが手塩にかけて育て上げた人物であり、FBIを含む全世界の警察を高い権限によって動かすことができ、3,000以上の難事件を解決へ導いてきた実績を誇る。しかし普段は人前に顔を出さず、白地に黒でLのロゴが入ったスクリーンのみの姿で人と接しており、そのため警察関係者の間では正体をめぐってさまざまな憶測が飛び交っていた。自身が興味を持った事件しか取り合わず、また犯人検挙のためには非合法捜査も厭わないために悪印象を持つ者も多く、作中の日本の警察ではあまり信頼されていない面もあった。しかしその実力は多くの人が認めるところであり、「世界の切り札」「影のトップ」と称されていた。
- 元祖Lは作中で発生した最難関の事件たる「キラ事件」に際し、初めて歴史の表舞台に姿を現す。
- さくらTV
- 作中に登場する架空の民放。視聴率を稼ぐためならいかなる手段も厭わないえげつない経営が特徴。キラ事件が発生してからも、世間の関心を引くために「キラ王国」「今週の高田様」などキラ関連の番組を積極的に放映した。「キラ王国」は代表的なキラ世論を示すものとして日本捜査本部(特に松田)がたびたび視聴した。
- 第2部でキラの思想を世間に浸透させようと動き出した月により、たびたびキラ事件に関わってきたディレクター・出目川仁がキラ思想の代弁者として選ばれた時期もあったが、出目川がキラの意向を取り違えたために魅上に粛清され、キラの代弁者としての立場も失った。
- NHN
- 作中における公共放送。物語後半でより正確にキラの思想を伝えんとしていた魅上の指名により、正式なキラ思想の発信地となる。出目川の後任として、代弁者にはかつての月の同級生で、NHNの看板女子アナだった高田清美が選ばれた。
- ヨツバグループ
- 国内外に30万人もの社員を持つ巨大企業。事業は重工業からリゾート開発まで幅広く展開している。キラとのつながりを持つヨツバ幹部8人(その中の1人である通称ヨツバキラがノートを持つ)がデスノートを使って殺人を犯していく。その手口とは、「ヨツバのさらなる飛躍」「世界最大の企業への発展」を大義名分とした定例会議「死の会議」を開き、ヨツバキラにより選ばれた幹部たちが死のルールの資料を熟読しながら、長時間にわたる決議によって上記の大義名分の障害になる人物(ライバル企業の重役など)と殺人方法(心臓麻痺以外)を決定し、メンバー全員の総意を経てヨツバキラが実行するというもの。これによりヨツバの利益は大幅に向上し、ほとんどの他企業を圧倒していった。
- 建前上は8人の中にキラとつながりがある者とされているが、実際にはメンバーの誰もが本当はこの中にキラがいると感づいている。また、8人の間ではヨツバキラの正体は一切明かされていないが、何人かはヨツバキラの正体に感づいた者もいた。幹部内でヨツバキラの正体について推測が渦巻くが、それを明かそうとしたり「死の会議」から脱退しようとするなどの行為はタブーとなっている。この会議を招集したのは、キラに脅された社長・四葉台之助。
- ヨツバキラ逮捕後の2005年(アニメ版では2008年)4月10日、死の会議に関わった残りの幹部は全員が心臓麻痺で他界。警察上層部はLの推理(ヨツバキラの件・死の会議)をもとにキラの仕業と断定するも、さまざまな噂が流布した影響でヨツバ関連の株価は大暴落した。『リライト 幻視する神』では全員が心臓麻痺ではなく、事故などで死亡している(明確な事故死のシーンが描かれたのは奈南川、三堂、紙村だけで、全員の死に方は不明)。
- SPK
- Secret Provision for KIRA(シークレット・プロビジョン・フォア・キラ)の略称。
- 2009年(アニメ版では2012年)にアメリカ合衆国でニアを中心にFBI、CIAの人員で結成された、二代目L(夜神月)とまったく関わりを持たない独自のキラ対策機関。情報管理の徹底のため、所在地や捜査官・捜査状況などの情報は一切非公開にしている(機関を承認した大統領にも)。
- メログループが日本捜査本部から奪ったデスノートによってメンバーの大半を失い、ニアを含む4人にまで激減する。その後は副大統領がキラに屈する声明を発表したため、表向きには解散と公表されながらも地下組織として捜査を続けることとなる。
- 第一部で初代Lとしばしば対立した日本捜査本部と違い、ニアの捜査方針に反発するメンバーはほとんどいない。
- キラ事件解決後は正式に解散し、ニア以外のメンバーは元の所属していた組織に復帰した。しかし、特別編では2013年にCキラの出現によって、レスターとリドナーが、ふたたびニアと協力することとなる。
- ワイミーズハウス
- 英国・ウィンチェスターにある児童養護施設。
- 発明家であったキルシュ・ワイミーにより創設。高い知能を持ちながら身寄りのない子供たちが世界中から集められ、暮らしている。初代Lが死ぬまではワイミーの知己であったロジャー・ラヴィーによって運営されていた。
- 出身者は、探偵から画家まで幅広く、世界一の名探偵と称される三代目「L」もここから巣立った。本編に登場する出身者はメロ(ミハエル・ケール)、ニア(ネイト・リバー)、マット(マイル・ジーヴァス)、リンダ、小説版に登場する犯人「B・B」ことビヨンド・バースデイ、実写映画版に登場するK(久條希実子)の6人である。
注釈
- ^ 月、海砂、火口、魅上、スナイダー、Cキラ、田中実。ただし海砂の死亡については作中ではなく『DEATH NOTE HOW TO READ 13』で触れられているのみ。また読み切り版の登場人物である鏡太郎と三浦は生存している。
- ^ 原作者によると、名前の下に記された数字は、1巻の月の寿命は二進法の算出ルールを使った特定の法則で並べていたが、それより後は法則を忘れたため適当な数字を並べていたとの事。
- ^ 所持者の混乱を防ぐためらしい(レムによると、「自分の寿命を知ってしまった人間は何を仕出かすか分からない」)。
- ^ 外国人の場合は原文通りの綴りでなければならない
- ^ シドウのノートを死神界でリュークが拾い表紙裏に英語で書き人間界に落とした
- ^ 海砂の寿命のその日、海砂を殺そうとしていた男を死神ジェラスがノートで殺害。結果としてその日に海砂は死なないことになり、寿命が延長された。
- ^ 残りの寿命が10日の人間を、20日後に死ぬように指定した場合など。
- ^ 月はこのルールを利用して、腕時計にある針で自分の指を刺して出血させ、血液をインク、針をペンとして代用していた。
- ^ 原作では、「天国も地獄も最初から存在せず、生前何をしようと死んだ後に待ち受けているのは無である」という意味とされた。また、実写映画版では、デスノートを使った人間のみが天国にも地獄にも行けないとされている。
- ^ 存在を知らないLの似顔絵を描かせる、Lが日本警察を疑っている旨を言わせるなど、本人ができない行動は不可とされた。
- ^ なお、ドラマ版では完全に無効化はされず、何かしらの形でノートへの記載内容も反映されるとされた(例として、月が5時30分のニュースで「国内で逮捕された」と報道されていた犯罪者の名前をノートに書いたうえで「6時にエッフェル塔から転落させて殺す」という指示を行った際、その囚人はこのルールに則り心臓麻痺による死となったが、死に際に断末魔で「エッフェル塔…」と言い残した)。
- ^ 作中では月がレイ・ペンバーにこの手法でFBI捜査官の名前を書かせ、全滅に追い込んだ。
- ^ 実写映画版では月がこの方法を利用し、対象者(南空ナオミ)に第三者(秋野詩織)の殺害を実行させている。
- ^ 写真や映像であっても、人相が判別できるほど鮮明であれば名前と寿命を見ることができる。似顔絵では名前と寿命が見えない他、鮮明な写真でも顔が大きく欠けている場合は見えないことがある。
- ^ 蘇生できる状態については「焼かれていない」以外の詳しい基準は不明であり、太郎が最初に殺した2人は死後2日以上が経過しているにもかかわらず、問題なく蘇生している。
- ^ リュークの姿を見ることができる警察たちにその姿が自分の下に来たところを見られていないかを警戒して、念のため2年間ほど期間を置いたからである。
- ^ a b c d ダブルキャスト
- ^ 週刊少年ジャンプ作品とのコラボレーションはこれが初となる。
- ^ 週刊少年ジャンプの3作品とコラボするユニバーサル・ジャンプ・サマーのうちの1作。他はドラゴンボールとONE PIECE。
出典
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