Crunchyroll 概要

Crunchyroll

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/15 10:53 UTC 版)

概要

2006年5月にカリフォルニア大学バークレー校の卒業生グループによって設立された。このサービスは、世界中の1億人を超える登録ユーザーにコンテンツを配信しており、AT&Tオッター・メディアの子会社であった。 2016年から2018年にかけてファニメーションと提携し、2021年にソニーがCrunchyrollを買収した後、最終的に2022年に同社のブランドに統合されることになった。

Crunchyrollでは、1,000,000以上のアニメ番組[3]、15 以上の言語200 以上の東アジアのドラマ、約80タイトルのマンガを Crunchyrollマンガとして提供しているが、ライセンスの制限により利用できる番組の数は各国により異なる。 Crunchyrollは2017年2月に有料会員数100万人を突破し[3][4]、2024年時点で有料会員数は1,300万人を超えている[2][5]

沿革

  • 2006年
    • 5月 - サイト立ち上げ。
  • 2008年
  • 2009年
  • 2012年 - 有料会員数が10万人を突破。
  • 2013年
    • 3月 - 有料会員数が20万人を突破。
    • 10月 - 漫画配信を開始。
  • 2014年
    • 11月 - 有料会員数が40万人を突破。
  • 2015年
    • 10月 - 有料会員数が75万人を突破[6]
  • 2016年
    • 2月 - 住友商事と共同で、アニメ作品に投資する投資ファンド・クランチロールSCアニメファンドを設立[7]
    • 4月 - KADOKAWAと海外向けアニメ配信権の包括許諾を締結[7]
  • 2017年
    • 2月 - 有料会員数が100万人を突破[8]
    • 4月 - 日本法人代表取締役ビンセント・ショルティーノが退任。以後、米本社CEOクン・ガオが兼任する[9]
    • 7月 - Twitchがクランチロールと提携し19本のアニメの全話一挙放送を行った。視聴は無料だった。ゲーム配信専用サイトであるTwitchがアニメを放送したのはこれが初である。また期間限定でクランチロールのマスコットキャラクターである「Crunchyroll-Hime」がスタンプとして使用できた[10]
  • 2018年
    • 4月 - リタ・ワンが日本法人代表取締役に就任。
    • 9月 - ジョアン・ヴォガがクランチロールGMに就任。
  • 2019年
    • 3月 - 有料会員数が200万人を突破。
    • 12月 - VIZ メディア・ヨーロッパ(フランス、ドイツ、スイスにまたがるグループ各社VIZ メディア・ヨーロッパ、VIZ メディア・スイス、AV Visionen、KAZÉ、KAZÉManga、Anime on Demand、Anime Digital Network)との資本提携手続き完了。また、クランロールのEMEA(ヨーロッパ・中東・アフリカ)部門のトップに、新たにジョン・イーサムが就任し、クランチロールのヨーロッパ事業、VIZ Mediaヨーロッパを統括する。
  • 2020年
    • 4月 - VIZメディア・ヨーロッパが、社名やサービスブランドを刷新し、親会社「クランチロール」に合わせて、Crunchyroll EMEAに変更。
    • 5月27日 - 同日からアメリカにてサービス開始の定額制動画配信サービスHBO Max」に人気作品を配信開始[11]
    • 12月10日 - ソニーはクランチロールの運営会社であるイレーションを、1222億円で買収すると発表[12][13]
  • 2021年
  • 2022年
    • 3月1日 - ファニメーションとの間でブランド統合を行うことを発表[18]。一部残るファニメーションのサービスも、やがて完全にクランチロールへ統合された[19][20]
  • 2023年
    • 7月 - 有料会員数が1200万人を突破[21]
    • 12月 - 有料会員数が1300万人を突破[22]

マスコット

「Crunchyroll-Hime」、通称「ひめ」は、クランチロールの公式マスコットである[23]


注釈

  1. ^ サービス開始の時点では『虚構推理』(クランチロールのオリジナルシリーズ)、『鋼の錬金術師』、『Re:ゼロから始める異世界生活』、『映像研には手を出すな!』、『るろうに剣心』、『この素晴らしい世界に祝福を!』、『文豪ストレイドッグス』、『ベルセルク』、『甲鉄城のカバネリ』、『キルラキル』、『四月は君の嘘』、『僕だけがいない街』、『キズナイーバー』、『シュヴァルツェスマーケン』、『91Days』、『新妹魔王の契約者』、『六花の勇者』の計17作品。

出典

  1. ^ Crunchyroll Reaches 5 Million Subscribers, Announces New Project”. Crunchyroll (2021年8月3日). 2023年11月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月1日閲覧。
  2. ^ a b Kotuby, Jeff; Tamanini, Matt (2024年1月10日). “Crunchyroll Eclipses 13 Million Paid Global Subscribers, Continues to Lead the World in Anime Streaming” (英語). The Streamable. オリジナルの2024年1月14日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20240114060033/https://thestreamable.com/news/crunchyroll-eclipses-13-million-paid-global-subscribers-continues-to-lead-the-world-in-anime-streaming 2024年1月14日閲覧。 
  3. ^ a b c “Largest Anime Streaming Service Crunchyroll Surpasses One Million Paid Subscribers”. Crunchyroll. (2017年2月9日). オリジナルの2017年2月15日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20170215120833/http://www.crunchyroll.com/anime-press-release/2017/02/09-1/largest-anime-streaming-service-crunchyroll-surpasses-one-million-paid-subscribers 2021年2月14日閲覧。 
  4. ^ Justin Sevakis (2024年3月14日). “Answerman - How Big A Deal Is Crunchyroll Reaching A Million Subscribers?” (英語). Anime News Network. 2024年3月14日閲覧。
  5. ^ Osaki, Tomohiro (2023年4月2日). "From sharing site to anime giant, Crunchyroll marches forward". The Japan Times (英語). 2024年3月14日閲覧
  6. ^ Crystalyn Hodgkins (2024年3月14日). “Crunchyroll, Sumitomo Announce Partnership to Create Company to Co-Produce Anime (Updated)” (英語). Anime News Network. 2024年3月15日閲覧。
  7. ^ a b クランチロールの有料会員が75万人超え、住友商事とアニメ投資ファンドスタート”. アニメ!アニメ!ビズ (2016年6月4日). 2017年2月23日閲覧。
  8. ^ Shields, Mike「Anime Specialist Crunchyroll Tops Million Subscriber Mark」『WSJ』、2017年2月9日。2024年3月15日閲覧。
  9. ^ Tadashi Sudo (2017年3月17日). “クランチロール日本法人 代表取締役ショティーノ氏退任、米本社ガオ氏が兼任”. アニメーションビジネス・ジャーナル. 2024年3月15日閲覧。
  10. ^ Crunchyroll brings more than 15 full seasons of anime hits to Twitch at Archive.is (archived 2017-07-24)
  11. ^ a b c 平井伊都子 (2020年5月8日). “Disney+、日本で6月サービス開始を発表!米HBO MAXは「るろ剣」「映像研」などアニメ作品に注力”. Movie Walker. 2020年5月8日閲覧。
  12. ^ 古川有希 (2020年12月10日). “ソニー、米アニメ運営会社を約1222億円で買収-エンタメ関連強化”. Bloomberg.com. 2020年12月10日閲覧。
  13. ^ ソニー 米 通信大手AT&Tが展開のアニメ配信事業を買収で合意”. NHKニュース (2020年12月10日). 2020年12月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年12月10日閲覧。
  14. ^ クランチロール、有料会員数が400万人を突破 登録者数は1億人に到達”. Social Game Info. 2021年2月6日閲覧。
  15. ^ "Sony's Funimation Global Group Completes Acquisition of Crunchyroll from AT&T" (Press release). Sony Pictures Entertainment. 2021年8月. 2021年8月13日閲覧
  16. ^ “ソニー、海外アニメ配信「Crunchyroll」買収完了。約1,300億円”. AV Watch (インプレス). (2021年8月10日). https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1343083.html 2021年8月11日閲覧。 
  17. ^ +Ultra:フジテレビの深夜アニメ枠 クランチロール、スロウカーブと共同制作体制 世界発信を強化”. MANTANWEB(まんたんウェブ) (2021年9月23日). 2021年9月23日閲覧。
  18. ^ ソニー、アニメ配信事業を統合へ-クランチロール・ブランドの下で”. Bloomberg.com (2022年3月2日). 2022年3月2日閲覧。
  19. ^ 数土直志 (2022年9月27日). “クランチロールはどんな作品を世界に届けるのか? 末平アサ氏(チーフコンテンツオフィサー)インタビュー”. アニメーションビジネス・ジャーナル. 2022年11月4日閲覧。
  20. ^ 数土直志 (2022年10月1日). “配信・劇場はアニメの旅の出発点、クランチロール / ミッチェル・バーガー氏インタビュー”. アニメーションビジネス・ジャーナル. 2022年12月19日閲覧。
  21. ^ ソニーグループ、Crunchyroll有料会員数1200万人突破と明かす 『「鬼滅の刃」刀鍛冶の里編』けん引 『すずめの戸締まり』海外配給など多角化進む | gamebiz”. gamebiz【ゲームビズ】. 2023年9月29日閲覧。
  22. ^ ソニーグループ、「クランチロール」有料会員数が1300万人突破 コアなファンだけでなくインドやブラジル、東南アジアと成長市場に魅力的なアニメを提供 | gamebiz”. gamebiz【ゲームビズ】. 2024年2月21日閲覧。
  23. ^ The Origin of Crunchyroll Hime - Crunchyroll News at Archive.is (archived 2024-03-04)
  24. ^ Crunchyroll Originals”. Crunchyroll. 2020年8月14日閲覧。[リンク切れ]
  25. ^ Japanese Anime Classic Collection” (英語). Crunchyroll. 2020年6月27日閲覧。
  26. ^ ASCII. “日本アニメ違法アップロードへの最善策は海外での有料配信 (1/3)”. ASCII.jp. 2024年3月15日閲覧。
  27. ^ 海外向けアニメ配信クランチロール、有料会員20万人突破を発表”. アニメ!アニメ! (2013年3月23日). 2024年3月15日閲覧。
  28. ^ 海外向けアニメ配信サイト『クランチロール』有料視聴会員が10万人を突破!”. PR TIMES (2012年9月11日). 2024年3月15日閲覧。
  29. ^ 新動画配信サービス「HBO max」アメリカで5月27日にローンチ”. 映画.com (2020年4月24日). 2020年5月8日閲覧。
  30. ^ 講談社、漫画英語版を世界配信…雑誌発売と同日 : ニュース : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞) at the Wayback Machine (archived 2013-10-29)
  31. ^ 冬アニメ『モブサイコ 100Ⅱ』石田彰、松井恵理子、楠大典、丹沢晃之、M・A・Oが新キャラを担当”. アニメイトタイムズ (2018年12月14日). 2019年2月10日閲覧。





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