建礼門院右京大夫
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承安3年(1173年)高倉天皇の中宮建礼門院平徳子に右京大夫として出仕。藤原隆信、平資盛と恋愛関係にあり、資盛の死後、供養の旅に出たという。建久6年(1195年)頃後鳥羽天皇に再び出仕した。
家集に隆信、資盛との恋の歌を中心とする「建礼門院右京大夫集」がある。
『山路の露』の作者であるとする説がある。
和歌
- いかにせむわが後の世はさてもなほ昔の今日を問ふ人もがな
- 書きつけばなほもつつまし思ひ嘆く心のうちを星よ知らなむ
- 七夕のけふやうれしさ包むらむあすの袖こそかねて知らるれ
- さまざまに思ひやりつつよそながらながめかねぬる星合の空
- 天の河漕ぎはなれゆく舟の中のあかぬ涙の色をしぞ思ふ
- きかばやなふたつの星の物語りたらひの水にうつらましかば
- なにごとをまづかたるらむ彦星の天の河原に岩枕して
- 天の河けふの逢ふ瀬はよそなれど暮れゆく空をなほも待つかな
- ながむれば心もつきて星合の空にみちぬるわが思ひかな
- いつまでか七 (ななつ) のうたを書きつけむ知らばやつげよ天の彦星
関連作品
- 小説
- 『建礼門院右京大夫』(1975年、大原富江著、講談社)
- テレビドラマ
- アニメーション
関連項目
- ^ 角田文衛『日本の後宮』、学燈社、p.299
- 1 建礼門院右京大夫とは
- 2 建礼門院右京大夫の概要
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