飯尾和樹 芸風

飯尾和樹

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/25 19:30 UTC 版)

芸風

スタジオ収録での雛壇トークや、国内・海外ロケにおけるとぼけた一言、後述する一発ギャグなど、何でも笑いに変えてじわじわと込み上げるおかしさを誘う、独自の世界観を築き上げている。共演者などをいじることはあるが、他人を傷つけるネタはしないことも特徴である[3][11]。ただし、さまぁ〜ずからは「飯尾のギャグは何げに毒が入っている」とも評されている[16]

舞台『カンコンキンシアター』では、飯尾が「自称No.1ホスト」に扮し、天野ひろゆき(キャイ~ン)が演じる銀座の高級クラブのママから徹底的に無茶振りされるコントが恒例となっている。このため、無茶振りへの対応に長けている。一例として、2018年8月9日放送の『ロンドンハーツ』(テレビ朝日)では、猛暑の中、飯尾が「いくつ一発ギャグを繰り出すことができるか」という無茶振りを仕掛けられた。結果、1時間15分かけて60個のギャグを披露し、有吉弘行山崎弘也アンタッチャブル)から称賛された[17]。関根勤は、天野や小堺一機からの無茶振りによって飯尾のお笑いの腕が鍛えられ、ブレイクにつながったと考察している[18]

2017年には100本以上のロケをこなしたことで「ロケ芸人」を自称し[19]、テレビ関係者からも「スタッフが安心してロケが出来る芸人」のひとりとして飯尾の名が挙げられている[20]

大喜利の腕に定評があり、『IPPONグランプリ』のスピンオフ企画『IPPONオープン』ではNo.1回答者に選ばれ、グランプリ本大会の第7回以降に出場している。また、大喜利のイベントである『ダイナマイト関西』では、2014年の決勝トーナメントに進出し、決勝戦で若林正恭オードリー)を破り優勝を飾った[21]

ギャグが受けなかったりNGを出したりすることを「生きている証」と表現する[16]。プロフィール節で述べた、飯尾が37歳当時の「スベってもいいから何でも答えよう」という決心が「生きている証」の境地に至ったきっかけとしている[10]。共演した他の芸人が失敗した際のフォローとしてこの言葉を使うこともあり、明石家さんまは「芸人サイドにとってはすごい優しい言葉」と絶賛している[22]

俳優としても活動する。テレビドラマ『アンナチュラル』(TBSテレビ)では、上司からパワハラを受ける臨床検査技師・坂本誠役を好演した[11]。2022年公開の映画『沈黙のパレード』では、娘を殺された定食屋の店主・並木祐太郎役を演じ、笑いを封印したシリアスな演技を披露[23]第65回ブルーリボン賞助演男優賞を受賞した[15]

ギャグ

動きを伴ったギャグを得意としている。

  • 「ペッコリ45度」「後輩にはマイナス10度。ふんぞり」「ペッコリ、リコッペ」「スタコラツー、ツーラコタス」「グ・リ・コ、計算ミス」「座ったついでにシャロン・ストーン(映画『氷の微笑』のシーンのように足を組む)」「よろけたついでに由美かおるアース渦巻の看板のポーズ)」「屈伸ついでにレディー・ガガ(後頭部と股間に手を当てる)」「ぱっくりピスターチオ」「忍法・眼鏡残し」 「一歩、二歩、三歩目から眼鏡とデッドヒート」 ほか多数。

漫談ネタに「現実逃避シリーズ」がある。寝転がり「平日の昼間から〜ゴロゴロ〜ゴロゴロ〜」とつぶやいたあと、現実離れしたことを言う(例:「何でも10円で買えたらな〜」「幕末に生まれてたらな〜」)。
飯尾が30代半ばに実際に考えていたことが元ネタで[16]、やすが考案したネタも交えて出来上がった[24]。2010年1月3日放送の『ウンナン極限ネタバトル! ザ・イロモネア 笑わせたら100万円』にて関根勤軍団としてこのネタを披露し[25]、これが決め手となってLastステージをクリア、100万円を獲得したことで注目された。

同様のネタに「女編集長シリーズ」がある。前述のギャグを応用し「一歩、二歩、三歩目から眼鏡の位置が雑誌の女編集長」と言いながら、眼鏡を額の上にずらして部下に一言問いかける(例:「ねえ、『小田原蒲鉾だけじゃない』特集どうなった?[26]」「トムヤムクンぶどうパン、ねえ何の戦い?[27]」)。








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