電波少年に毛が生えた 最後の聖戦
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本番組にまつわる事件
本番組においては、3つの騒動事件が発生している。
フライデー騒動事件
- 『進ぬ!』時代の企画の一つ「15か国少女漂流記」に出演したヨーロッパ人の女性が、撮影で重度の火傷を負ったことやスタッフにやらせを強要されたという記事を写真週刊誌の『フライデー』に公表した。これに抗議する意味で、番組ではフライデーの発行元である講談社の前で、直接ママさんコーラス隊が抗議の意を込めたコーラス(「グリーングリーン」の替え歌)を行った。対するフライデー側もその翌週、反論の記事を講談社前に訪れたママさんコーラス隊の写真共々掲載した。
コーラス隊騒動事件
- 明治学院大学の学園祭で行われた、鳩山由紀夫(当時の民主党代表)の講演終了後、質疑応答の時間にママさんコーラス隊が無断で壇上に上がり、鳩山本人を揶揄するという合唱(「山口さんちのツトム君」の替え歌)を敢行。これに民主党と大学の主催者が抗議した結果、収録されたVTRは放送中止となり、急ごしらえの街頭ロケでごまかした。ところが、TBSの情報番組である『ジャスト』がママさんコーラス隊が歌う様子を放送してしまった[注 3]ため、これによりママさんコーラス隊は事実上解散となってしまった。
カッパ騒動事件
- カッパ伝説がある岩手県の遠野市で、2002年8月からお笑い芸人のモンモン[注 4]に河童の変装をさせて山で潜伏生活をさせた。目撃情報が地元のケーブルテレビ局である遠野テレビで紹介されたり、投稿写真が『東京スポーツ』(2002年10月24日付)の一面を飾った[1][注 5]が、その写真を投稿したのが同番組のスタッフといういわゆる“自作自演”のやらせだったことが分かった。日本テレビ側は「不幸な出来事が続く世の中にロマンを提供したかった」と弁明したが、それでも関係者の怒りは治まらず、日本テレビへの訴訟まで検討され、本番組の打ち切りの遠因ともなった。妖怪研究家としても知られる小説家の京極夏彦も、この報道の直後に公式サイトでもある大極宮内の自身のコーナーでカッパ騒動事件を取り上げ、この行為を「民俗の破壊」や「文化的テロリスト」などの激しい論調で批判した[2]。
注釈
- ^ 松本は番組中盤で同じくチューヤンに扮し、松本の後輩お笑いコンビのカラテカの矢部太郎に入れ替わった後、松本が再び本人として出演した。
- ^ 大陸付近の島であるキングジョージ島までは辿り着いたが、天候不順により大陸本土へは渡れず、そこで番組の思い出を振り返り終わっている。
- ^ 基本的に同番組はスキャンダルの多い芸能と時事ネタは扱っておらず、このようなケースは異例とも言えるものであった。
- ^ モンモンは、前番組の『進ぬ!電波少年』の「電波少年的ペナントレース」では横浜枠にいたが、連敗の影響で体調を崩し途中でリタイアとなっていた。
- ^ 日本テレビ制作『ブラックワイドショー』でも取り上げられたが、その『ブラックワイドショー』での放送が本番組より先だった。
- ^ 土曜22時台にて『はみだし刑事情熱系』(第7シリーズ)の時差ネットを実施していたことによる。また、当時の同局の土曜21時台は『土曜ドラマ』を同時ネットしていたが、当日は穴埋め番組の放送で対応した。
出典
- ^ 「カッパ発見」「マドンナ痔だった」 東スポの伝説の1面がブックパスで配信、おたくま経済新聞、2020年4月2日。
- ^ 京極夏彦 (2002年11月15日). “第82号”. 週刊大極宮. さまよう厨子王 ~ 京極夏彦のコーナー. 2018年9月7日閲覧。
- ^ 『北國新聞』2002年10月19日発行分
- ^ 『ザテレビジョン岡山・四国版』2002年10月9日発売分
- ^ 『ザテレビジョン鹿児島・宮崎・大分版』2002年12月11日発売分
- ^ 『ザテレビジョン熊本・長崎・沖縄版』2002年10月30日発売分
- ^ 『ザテレビジョン鹿児島・宮崎・大分版』2002年10月30日、11月6日、13日、20日発売分
- ^ 『ザテレビジョン富山・石川・福井版』2003年1月15日発売分
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