趙鏞基
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/01 06:32 UTC 版)
日本宣教への情熱
趙によれば、あるとき神に「日本へ行け」といわれたが、日本統治時代には「吉田」姓を強制された経験もしていたこともあり、当時の趙は日本が大嫌いだった。「アメリカ、ヨーロッパにやるべきことが沢山あります」と必死に抵抗するも、断固日本へ行けと命じられたため、不本意ながらも日本へと渡り、伝道することにした[5]。
しかし来日後に日本宣教への思いを燃やし始め、『日本一千万救霊運動』を展開。話せなかった日本語を必死で学び、日本のために日々泣きながら祈った。夢の中でも日本語を話している日々が続いた。そんな趙の姿に汝矣島純福音教会の聖徒の人々が「趙先生は日本人になったらよいのではないですか」と冗談交じりに言うほどであったという[4]。
1980年7月6日からは近畿テレビ、他全国ネットで『幸福への招待』というタイトルで趙の番組が放映され、『日本一千万救霊運動』にはますます拍車がかかるようになった。以降は頻繁に来日し、番組とリンクさせたものを含めた聖会、祈りの訓練セミナー、訪韓ツアーなどを多数開催。番組は1998年に終了したが、その後も継続的に来日し、日本一千万救霊運動を継続している。
日本一千万救霊運動
日本のキリスト教界には「一千万救霊の実現」という合い言葉が定着している。ピーター・ワグナー博士によると、『日本一千万救霊』のヴィジョンはまず最初に趙に1977年に神から示された。以前に50万人教会の目標を聞かされ、「気が狂っている」と思っていたが実際に実現したため、このヴィジョンもその目標は神から来たものに違いない、と確信したという[6]。
テレビ放送『幸福への招待』
1980年7月から1998年3月まで近畿テレビ、他全国ネットで放送された。
番組は「日本一千万人の救いを願って」というオープニングナレーションで始まり、趙が日本語で語った、番組用に録画したメッセージ・質問コーナーなどを放送。他にも汝矣島純福音教会や世界各国での趙の宣教の日本語吹き替え放送、クリスチャンの証、賛美、牧師のゲスト出演など。
司会は大久保みどり牧師(主・イエスキリスト教会)。またゲスト出演した著名クリスチャン、牧師は多数である。日本へ最初に趙を招いた吉山宏牧師(小岩栄光キリスト教会)、滝元明牧師(新城教会/全日本リバイバルミッション)、大川従道牧師(大和カルバリーチャペル)、菅原亘牧師(神戸キリスト栄光教会)、水野明廣牧師(クリスチャンライフ主任牧師)、榮義之牧師(生駒聖書学院院長/エリムキリスト教会)、万代栄嗣牧師(松山福音センター)、青木靖彦牧師(グッド・サマリタン・チャーチ)、稲福エルマ牧師(新宿シャローム教会)、大川修平牧師(高知ペンテコステ教会)、ウィリアム・ウッド牧師(真理のみことば伝道協会主事)、妹尾光樹牧師(純福音成田教会)、吉田芳幸(ベタニヤチャーチ長老/アンテオケ国際宣教神学校理事長)、ベアンテ・ボーマン宣教師(東京交響楽団首席チェリスト)、胡美芳(福音歌手)、新垣勉(テノール歌手/牧師)、小坂忠(ゴスペルシンガー/牧師)、岩渕まこと(ゴスペルシンガー)、アーサー・ホーランド牧師(アーサーホーランドミニストリー)、石井希尚(作家/ゴスペルシンガー/牧師)他。
- ^ a b “[속보 여의도순복음교회 설립 조용기 목사 별세…(汝矣島純福音教会創立趙鏞基牧師逝去)]”. ハンギョレ. 2021年9月14日閲覧。
- ^ “(30)함안 조씨(咸安趙氏)-259,196명” (朝鮮語). 서울이코노미뉴스 (2014年8月7日). 2022年7月18日閲覧。
- ^ 『4次元の人-3次元の人生を支配する』トランスフォーメーション・グロース小牧者出版
- ^ a b c d e TV番組『幸福への招待』放送内容より
- ^ 『4次元の超霊力―神の力を解き放て』カッパ・ブックス光文社
- ^ ピーター・ワグナー『日本の霊の壁を打ち破れ』暁書房
- ^ FGTV-純福音神学
- ^ 韓国教会の指導者らが会合、CCK・韓教連統合のための提案を発表 チョー・ヨンギ牧師が仲介役に
- ^ 『第四次元』p.19,幸福への招待
- ^ チョー・ヨンギ牧師への名誉棄損で反キリスト教市民運動連合メンバーに罰金判決
- ^ The Kyunghyang Shinmun, 14 March 2011. .
- ^ 背任罪などで罰金判決受けたチョー・ヨンギ牧師、主日にメッセージ 「所有してはならないことを学んだ」.
- ^ American, Taiwanese Pastors Disclose Insider Details to David Yonggi Cho's Indictment
- ^ Christianity Daily, 6 July 2016. .
- ^ チョー・ヨンギ牧師、背任罪で懲役2年6月、執行猶予4年確定 最高裁が上告棄却 .
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