虞子期とは? わかりやすく解説

虞子期

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/24 05:14 UTC 版)

虞子期(ぐ しき、拼音:Yú Zǐ-qī)は、明代に甄偉によって書かれた『西漢通俗演義』に出てくる虚構の人物であり、虞姫の弟とされている。項羽の軍の武将である。彼は項羽の叔父の項梁が反の反乱を起こす手助けをしている[1]。しかし、後の文学作品では、虞姫の兄とされ、西楚の武将として、項羽に最後まで付き従ったとされている[2]

中国テレビドラマ『楚漢驕雄』では、邵卓尭が虞子期を演じている。

人物考証

虞姫の家族は、『史記』『漢書』『資治通鑑』などの正式な史書どころか、野史にもまったく触れられていない。虞子期の名が最初に出てくるのは、明代の甄偉が著した『西漢通俗演義』が最初である。甄偉が明代の人であり、その著書が演義という通俗小説であることから、虞子期は虚構の人物であることは間違いない。しかし、清代に多く書かれた小説には彼の名が取りあげられ、『中国歴代通俗演義』では、項羽の五大将の一人となっている(他の四人は実在の人物である)[3]

脚注

  1. ^ 『西漢通俗演義』第11回 会稽城項梁起義:「數日,梁遣人娶虞姫歸会稽,與籍成親,就帶堂弟虞子期隨軍聽用。」
  2. ^ 横山光輝の『項羽と劉邦』では、虞姫の後を追って、自害した描写となっている。
  3. ^ 五大将は、龍且季布鍾離眜英布、虞子期を指す。

虞子期

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/15 08:21 UTC 版)

項羽と劉邦 (横山光輝の漫画)」の記事における「虞子期」の解説

虞美人の弟。睢水の戦い直前に、劉邦側室にされかけた姉を救助して項羽のもとへ護送する

※この「虞子期」の解説は、「項羽と劉邦 (横山光輝の漫画)」の解説の一部です。
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