米露開戦 米露開戦の概要

米露開戦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/23 14:38 UTC 版)

米露開戦
Command Authority
著者
訳者 田村源二
発行日
  • 2013年12月3日[1]
  • 2014年12月22日[2]
発行元
ジャンル
アメリカ合衆国
言語 英語
前作 米中開戦
次作 米朝開戦
公式サイト https://tomclancy.com/product/command-authority
ウィキポータル 文学
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概要

2013年12月3日に出版された軍事・テクノスリラー小説[1]。2013年10月1日に死去[3]したトム・クランシーの遺作となった。日本では新潮文庫より2014年12月に出版された[2]。前作の『米中開戦』を経て、本作ではアメリカ合衆国大統領ジャック・ライアンと、「ザ・キャンパス」のメンバーが、ロシアの大統領ヴォローデンらとの対決を迫られる模様が描かれている。ヴォローデンは、実在のロシアの大統領ウラジーミル・プーチンを彷彿とさせるキャラクターとなっている。本作は発表時、ニューヨーク・タイムズのベストセラー第1位を獲得した[4]

あらすじ

旧KGB(ソ連国家保安委員会)将校出身のヴァレリ・ヴォローデンがロシア連邦大統領になる。公然とアメリカを非難するヴォローデンは、密かにFSB(ロシア連邦保安庁)に、ウクライナ侵攻を正当化するための偽旗作戦を命じ、SVR(ロシア対外情報庁)の長官を暗殺させる。前SVR長官のセルゲイ・ゴロフコは、旧友であるアメリカ合衆国大統領ジャック・ライアンホワイトハウスに訪ねている最中に、ポロニウム中毒によって倒れる。ヴォローデンは一連の事件をアメリカによるものだとして糾弾し、SVRをFSBに統合することを宣言した。その新長官には謎の多い人物、ロマン・タラノフが就任する。

ウクライナの都市セヴァストポリでは、CIA(中央情報局)の通信基地が、FSBの工作により親ロシア派武装勢力の攻撃を受ける。ザ・キャンパスの工作員、ジョン・クラーク、ドミンゴ・シャベス、ドミニク・カルーソーらは、時同じくして、ロシアの犯罪組織「七巨人」の情報を集めるためにウクライナの首都キエフに赴いていた。クラークらはCIAからの要請を受け、セヴァストポリに援軍として駆けつけるが、そこでデルタフォースと親ロシア派武装勢力の激しい戦闘に巻き込まれる。さらにヴォローデンはウクライナに軍事侵攻する決定を下し、戦闘は局地戦からNATO軍ロシア軍の全面戦争に突入する。首都キエフ侵攻を狙うロシア軍を阻止するべく、ライアンは少数の米軍を派兵する。

その頃ライアン・ジュニアは、ロシアの狙いを探るべくスイスに赴くが、そこでヴォローデンやタラノフなど旧KGB将校らの正体・陰謀を知ることになる。ジュニアからの情報を得たライアンは、ヴォローデンに一本の電話をかける。

登場人物

アメリカ合衆国

ザ・キャンパス

  • ジョン・クラーク - シリーズお馴染みの工作員。ライアンとは『いま、そこにある危機』依頼の旧知の仲。元Navy SEALs
  • ドミンゴ・シャべス - シリーズお馴染みの工作員。クラークと共にライアンとは『今そこにある危機』依頼の旧知の仲。狙撃手

ロシア連邦


  1. ^ a b c Command Authority (A Jack Ryan Novel)Berkley 1st版 - Amazon(2022年3月1日閲覧)
  2. ^ a b c 米露開戦 1 (新潮文庫) - Amazon(2022年3月1日閲覧)
  3. ^ “現代スリラー”巨匠トム・クランシーが急逝…クリス・パイン主演で最新映画が公開へ - cinemacafe.net(2013年10月3日配信、2022年3月1日閲覧)
  4. ^ The New York Times Best Sellers - ニューヨークタイムズ(2013年12月22日配信、2022年3月1日)
  5. ^ Command Authority (A Jack Ryan Novel)マスマーケット - Amazon(2022年3月1日閲覧)
  6. ^ 米露開戦 2 (新潮文庫) - Amazon(2022年3月1日閲覧)
  7. ^ 米露開戦 3 (新潮文庫) - Amazon(2022年3月1日閲覧)
  8. ^ 米露開戦 4 (新潮文庫) - Amazon(2022年3月1日閲覧)


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