第77回アカデミー賞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/16 18:12 UTC 版)
受賞結果一覧
- 作品賞: 『ミリオンダラー・ベイビー』
- 監督賞: クリント・イーストウッド - 『ミリオンダラー・ベイビー』
- 主演男優賞: ジェイミー・フォックス - 『Ray/レイ』
- 主演女優賞: ヒラリー・スワンク - 『ミリオンダラー・ベイビー』
- 助演男優賞: モーガン・フリーマン - 『ミリオンダラー・ベイビー』
- 助演女優賞: ケイト・ブランシェット - 『アビエイター』
- 脚本賞: チャーリー・カウフマン、ミシェル・ゴンドリー、ピエール・ビスマス - 『エターナル・サンシャイン』
- 脚色賞: アレクサンダー・ペイン、ジム・テイラー - 『サイドウェイ』
- 撮影賞: ロバート・リチャードソン - 『アビエイター』
- 編集賞: セルマ・スクーンメイカー - 『アビエイター』
- 美術賞: 『アビエイター』 - ダンテ・フェレッティ(美術監督)、Francesca LoSchiavo(装置)
- 衣装デザイン賞: サンディ・パウエル - 『アビエイター』
- メイクアップ賞: ヴァリー・オレイリー - 『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』
- 作曲賞: ヤン・A・P・カチュマレク - 『ネバーランド』
- 歌曲賞: "Al Otro Lado Del Rio" by ホルヘ・ドレクスレル - 『モーターサイクル・ダイアリーズ』
- 録音賞: 『Ray/レイ』 - スコット・ミラン、グレッグ・オルロフ、ボブ・ビーマー、スティーヴ・カンタメッサ
- 音響編集賞:『Mr.インクレディブル』 - Randy Thom、マイケル・シルヴァー
- 視覚効果賞:『スパイダーマン2』- ジョン・ダイクストラ、アンソニー・ラモリナーラ、スコット・ストックダイク、ジョン・フレイザー
- 外国語映画賞: 『海を飛ぶ夢』 - アレハンドロ・アメナバル
- 長編アニメ映画賞: 『Mr.インクレディブル』
- 長編ドキュメンタリー映画賞: 『未来を写した子どもたち』 - ザナ・ブリスキ
- 短編ドキュメンタリー映画賞: 『Mighty Times: The Children's March』 - ロバート・ハドソン
- 短編アニメ映画賞: 『RYAN [ライアン]』 - クリス・ランドレス
- 短編実写映画賞: 『Wasp』 - アンドレア・アーノルド
- 名誉賞: シドニー・ルメット
- ジーン・ハーショルト友愛賞: ロジャー・メイヤー
- ゴードン・E・ソーヤー賞: 宮城島卓夫[1]
概要
2005年のアカデミー賞では、作品賞部門において、ノミネートの時点で興行収入トップ10入りした作品が一つもなかった。2004年の興行収益によると、最多ノミネートであった『アビエーター』は22位、『ミリオンダラー・ベイビー』は24位止まりであった。[1]
当初、マーティン・スコセッシの『アビエイター』が作品賞の最有力候補とみなされていたが、クリント・イーストウッドの『ミリオンダラー・ベイビー』が追い上げ、結局作品賞のみならず監督賞、主演女優賞、助演男優賞の主要部門4つを受賞する結果となった。『アビエイター』も5部門でオスカーを受賞したが、撮影賞や編集賞の受賞にとどまり、主要部門はいずれも逃した。
演技部門では、すでにインデペンデント・スピリット賞などを受賞していた『サイドウェイ』のポール・ジアマッティが主演男優賞部門のノミネートから落ちてしまったことが話題になった。
ドキュメンタリー部門において、高い評価を受けた政治的なテーマを扱った作品がノミネートされなかったとの批判もあったが、多くの作品は単に選定基準を満たさなかったとためにノミネートされなかった。例えばカナダのドキュメンタリー "The Corporation" や、アルジャジーラとアメリカ中央軍の関係を描いた "Control Room" などは劇場公開後9ヶ月以内にテレビ放映されたため、ノミネートされなかった。
また、映画界に貢献した人物に与えられるゴードン・E・ソーヤー賞が、パナビジョン・カメラを開発した日本人技術者宮城島卓夫に授与された[1]。
なお、受賞者全員にはイタリア・デルタ社のドルチェビータ・ミディアム・バーメイルモデルの万年筆とボールペンのセットが贈られた。
- 1 第77回アカデミー賞とは
- 2 第77回アカデミー賞の概要
- 3 式典
- 4 候補と受賞の一覧
- 5 脚注
固有名詞の分類
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