殿試とは? わかりやすく解説

でん‐し【殿試】

読み方:でんし

中国科挙制度で、郷試会試合格した者に天子みずから殿中行った最後試験宋代始まり及第者を進士とよんだ。廷試


殿試

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/06 09:06 UTC 版)

殿試

殿試(でんし、満洲語ᡩ᠋᠋ᡝ᠋ᠶᡝᠨ
ᡩ᠋ᡝ᠋
ᠰᡳᠮᠨᡝᠮᠪᡳ
、deyen de simnembi)とは、中国科挙の最終試験で、進士に登第した者が、皇帝臨席の下に受ける試験を言う。試験であるが不合格者は出さず、合格者の最終的な順位を決めるだけのものであった。皇帝の面前で行われたため、面接試験と誤解されることがあるが、実際には筆記試験である。

宋代太祖より始まったもので、既に進士の地位は得ている者たちの順位がこの最終試験によって決められ、後々の処遇に大きく影響した。

殿試は皇帝自らが行う建前だが、実際には朝廷の大臣が試験官を務めた。これを読巻大臣という。読巻大臣は8名であり、その中には内閣大学士が含まれている。

上位より3名はそれぞれ、第1位が状元、第2位が榜眼、第3位が探花と呼ばれ、高官としての将来が約束された。

皇帝自ら行うため、時には皇帝の気まぐれや(政治的な)都合で順位が左右されることもあり、趙翼のようにそれで状元を逃した例もあった。

参考書籍

関連項目


殿試(でんし)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/18 17:24 UTC 版)

彩雲国物語の用語」の記事における「殿試(でんし)」の解説

国試最終試験会試及第全員一堂集められ朝廷上層部面接を行う。殿試で落ちることは余りないが、黄奇人受けた年は彼のあまりの美しさに皆が見とれ、まともな答えを王に返せず、多くのものがボロボロおちていった唐の時代省試または宋の時代の殿試を元にしている。

※この「殿試(でんし)」の解説は、「彩雲国物語の用語」の解説の一部です。
「殿試(でんし)」を含む「彩雲国物語の用語」の記事については、「彩雲国物語の用語」の概要を参照ください。

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