武将山虎太郎
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/04 01:54 UTC 版)
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基礎情報 | ||||
四股名 | 虎太郎 → 武将山 | |||
本名 | 藤原 虎太郎 | |||
愛称 | コタ、ブショー | |||
生年月日 | 1995年12月6日(28歳) | |||
出身 | 茨城県水戸市 | |||
身長 | 171.0cm | |||
体重 | 171.0kg | |||
BMI | 58.5 | |||
所属部屋 | 藤島部屋 | |||
得意技 | 押し | |||
成績 | ||||
現在の番付 | 東十両2枚目 | |||
最高位 | 西前頭14枚目 | |||
生涯戦歴 | 309勝275敗3休(62場所) | |||
幕内戦歴 | 12勝33敗(3場所) | |||
データ | ||||
初土俵 | 2014年1月場所 | |||
入幕 | 2023年3月場所 | |||
備考 | ||||
2024年5月26日現在 |
来歴
入門前
小学校2年次に、武双山(18代藤島)の父の尾曽正士が主宰する「水戸尾曽相撲道場」で相撲を始めた[1]。小学校4年次に武双山の引退相撲で稽古をつけてもらっている[3]。そのようなことから当時より「大きくなったら武双山の弟子になりたい」と夢を持っていた。小学校6年次に全日本小学生相撲優勝大会で3位になるなど、小学生時代から全国大会に出場していた[1]。中学校卒業後は埼玉栄高校に進学し、2年次に全国高等学校相撲選抜大会で団体優勝、相撲部主将を務めた3年次に全国高等学校総合体育大会相撲競技大会で団体優勝と個人5位を経験している[3][1]。
入門後
埼玉栄高校在学中の2013年12月19日に、18代藤島が師匠の藤島部屋に入門することが発表され[3]、虎太郎の四股名で2014年1月場所で初土俵を踏んだ。初土俵同期には逸ノ城、剣翔、貴健斗らがいる[1]。序ノ口、序二段は1場所で、三段目は2場所で通過し、同年11月場所で幕下に昇進した。2015年7月場所で7戦全敗を喫して翌9月場所で三段目に陥落したが1場所で幕下に復帰し、2016年1月場所では幕下の優勝決定戦に進んでいる。2018年5月場所から武将山に改名し、2019年7月場所では初めて幕下1ケタ台の番付を経験した。翌9月場所は蜂窩織炎を発症したため2番相撲から5番相撲まで入門以来初めての休場となった[4]。2020年は3月場所を除く4場所で勝ち越し(5月場所が中止になったため、5場所のみの開催だった)、2021年1月場所では東幕下2枚目まで番付を上げた。この場所は3連勝でスタートするも、その後3連敗で3勝3敗となり、最後の7番目の相撲で十両の竜虎に勝利して勝ち越しを決めた[5]。場所後に行われた番付編成会議で3月場所での新十両昇進が決定した[6]。18代藤島が師匠を務める現在の藤島部屋からは初の子飼いの関取。十両昇進の要因として、部屋の弟弟子の鈴木と切磋琢磨したことを挙げていた[7]。新十両昇進会見で師匠の藤島は「そんな甘い世界じゃない。(出世の)早い遅いは何とも思っていない」とコメント[8]。同場所は7勝8敗と負け越したが翌5月場所の番付は据え置かれ、十両に残留した。そこから4場所連続で勝ち越しを決めて2022年1月場所は勝ち越せば新入幕が見える西十両筆頭まで番付を上げるが、2勝13敗と十両上位の壁に阻まれた。2023年1月場所は西十両筆頭で9勝6敗と勝ち越し、翌3月場所には新入幕を果たした。師匠の藤島が旧武蔵川部屋を継承し藤島部屋を創設して以降、2011年11月場所の剣武輝希以来2人目の新入幕、初土俵が現藤島部屋の力士としては初の入幕となった。また茨城県出身としては2020年11月場所の天空海翔馬以来戦後14人目の新入幕である[9]。新入幕会見では「(新入幕を目指してやってきたので)素直にうれしいです。9年目?早いとか遅いとかは関係ない。力を付けて上がれたのが良かった。圧力負けしなくなった。自分の押し相撲が少しは通用するようになったのかなと思います」と新入幕までの歩みを振り返り、師匠の藤島も「前から(幕内に上がれる)力はあった。ここ一番の局面で勝てるかどうかだけだった。器用な力士ではない。相手に圧力をかけられるかどうか。そういう意味ではジワジワと力は付いている」と愛弟子を評価した[10]。
取り口
新十両昇進会見の際に師匠の藤島は引き癖を指摘し、体格を活かした押し相撲に徹するべきだと注文を付けた[8]。2021年3月場所初日の錦木戦では、立合いの攻めを躱されて突き押しが通じずに相手に体を寄せられるなど実力差を見せ付けられ、取組後は「全然ダメでした。当たりもないし、攻められて後手後手だった」と反省していた[11]。
- ^ a b c d e 「平成26年初場所 全新弟子名鑑」『相撲』2014年2月号、ベースボール・マガジン社、115頁。
- ^ 武将山 虎太郎 - 力士プロフィール 日本相撲協会 (2022年7月13日閲覧)
- ^ a b c 「埼玉栄・藤原、藤島部屋に入門!親方「不器用だが魅力がある」」『SANSPO.COM』、2013年12月20日。2021年1月26日閲覧。
- ^ 「相撲部屋聞き書き帖」『相撲』2019年12月号、ベースボール・マガジン社、92頁。
- ^ 「「押し1本」武将山が執念の下手投げ 新十両へ前進」『日刊スポーツ』、2021年1月21日。2021年1月26日閲覧。
- ^ 初土俵が同じ貴健斗、武将山ら4力士が十両昇進 日刊スポーツ 2021年1月27日10時26分 (2021年1月27日閲覧)
- ^ 武将山が新十両「素直にうれしい」藤島親方初の関取 日刊スポーツ 2021年1月27日12時50分 (2021年1月27日閲覧)
- ^ a b 武将山が新十両昇進!藤島親方、部屋継承後初の関取誕生 SANSPO.COM 2021.1.28 05:00 (2021年1月31日閲覧)
- ^ “【春場所新番付】朝乃山あと1歩で再入幕逃す…フレッシュな新入幕一挙3人も/平幕以下関取編”. 日刊スポーツ. (2023年2月27日) 2023年2月27日閲覧。
- ^ 武将山が9年目で新入幕 不変の“真っ向勝負”で旋風起こす 2023年2月27日 14時38分スポーツ報知 (2023年2月28日閲覧)
- ^ 新十両武将山は黒星発進「攻められて後手後手」反省 日刊スポーツ 2021年3月14日15時14分 (2021年4月10日閲覧)
- ^ a b 「相撲部屋聞き書き帖」『相撲』2014年4月号、ベースボール・マガジン社、89頁。
- ^ 「相撲部屋聞き書き帖」『相撲』2018年6月号、ベースボール・マガジン社、90頁。
- ^ 『相撲』2021年1月号 p84
- ^ 「花の新十両データバンク」『相撲』2021年3月号、ベースボール・マガジン社、17頁。
- ^ 藤原竜平主将、東龍輝 インタビュー/東日本学生選手権事前取材 明大スポーツ新聞部 2019年6月7日 (2021年5月2日閲覧)
- 1 武将山虎太郎とは
- 2 武将山虎太郎の概要
- 3 エピソード
- 4 改名歴
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