柴又駅 駅周辺

柴又駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/06 08:29 UTC 版)

駅周辺

フーテンの寅(渥美清)像

周辺は山田洋次が監督し、渥美清が主演したテレビドラマおよび劇映画シリーズ『男はつらいよ』(1968年 - 1995年)の舞台となった地域・柴又である。駅前には、渥美清が演じた「フーテンの寅」(車寅次郎)の銅像がある。この銅像は渥美清の死去に伴い『男はつらいよ』シリーズが終了したことにより、主役「車寅次郎」および俳優渥美清を記念して1999年に建てられたものである[7]。男はつらいよシリーズには柴又帝釈天参道や当駅が度々登場して「柴又出身者」が主役となっている物語の世界観を決定付け、現実の柴又の知名度を向上させた[8]。その後、2017年には振り返る寅さんを見送る妹さくら(倍賞千恵子)の銅像も建立されている[9]

柴又帝釈天へは駅前からの参道が通じており、開業当時から、正月初詣)や庚申の日には多くの参拝客で賑わう。加えて、渥美の死去後、映画の舞台として探訪する観光客が急増した。その後、葛飾区は「寅さん記念館」や「山田洋次ミュージアム」を開設し、「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の亀有とともに区内の物語の舞台であることをPRするラッピング列車を走らせるなど、観光に力を入れている。また、葛飾納涼花火大会の会場最寄駅でもある。

以上のことに加え、住宅密集地であることも相まって、小さな構内の当駅は混雑しやすく、並行路線バスの本数も多い。


出典

  1. ^ a b 京成電鉄社史編纂委員会『京成電鉄五十五年史』京成電鉄、1967年、690頁。doi:10.11501/2516362 
  2. ^ 「柴又駅前店舗」が開業します!』(PDF)(プレスリリース)京成電鉄、2020年12月18日。 オリジナルの2020年12月18日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20201218081644/https://www.keisei.co.jp/information/files/info/20201218_154537647928.pdf2021年4月9日閲覧 
  3. ^ “柴又駅前の商業施設が一部オープン 「風景の国宝」に配慮、ファミマの看板は茶色に”. 東京新聞. (2021年2月27日). オリジナルの2021年2月27日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20210227022943/https://www.tokyo-np.co.jp/article/88414 2021年4月9日閲覧。 
  4. ^ 葛飾区統計書 - 葛飾区
  5. ^ レポート - 関東交通広告協議会
  6. ^ 東京都統計年鑑 - 東京都
  7. ^ 「フーテンの寅像」説明
  8. ^ 今こそ「寅さん」の世界へ!定番から穴場まで柴又昭和散歩”. 楽天トラベル (2019年3月22日). 2020年7月14日閲覧。
  9. ^ 『見送るさくら』像除幕式レポート!「お兄ちゃん、もう寂しくないよ」|松竹映画『男はつらいよ』公式サイト| 松竹株式会社”. 『男はつらいよ』公式サイト | 松竹株式会社. 2020年9月23日閲覧。
  1. ^ a b c d 京成電鉄株式会社. “駅別乗降人員(2022年度1日平均)” (pdf). 2023年6月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月5日閲覧。
  2. ^ a b 京成電鉄株式会社. “駅別乗降人員(2020年度1日平均)” (pdf). 2021年5月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月5日閲覧。
  3. ^ a b 京成電鉄株式会社. “駅別乗降人員(2021年度1日平均)” (pdf). 2022年5月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月5日閲覧。


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