李ボム浩 経歴

李ボム浩

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/13 07:21 UTC 版)

経歴

ハンファ時代

3年目の2002年遊撃手としてIBAFインターコンチネンタルカップに出場。キューバ戦で本塁打を打つなどチームの準優勝を牽引した。2004年は打率.308・23本塁打・74打点と自己最高の成績を残し、この年から2007年まで4年連続20本塁打を記録。2005年は、遊撃手から三塁手へコンバートされ、自己最高の26本塁打を放ち、投票で金東柱に僅差で勝って三塁でゴールデングラブ賞を初受賞した。

自身初めての国際大会2006年WBCは目立った活躍はなかった。2009年WBCでは、2次ラウンド順位決定戦で田中将大から同点ホームランを放った。また3対2でリードされた決勝戦の9回裏、二死1,2塁の場面でダルビッシュ有から三遊間を抜ける同点適時打を放つなど、韓国の準優勝に大きく貢献。大会通じて打率.400・3本塁打・7打点の好成績を残し、三塁手のベストナインに選ばれた。シーズンでは、自身最高となる79打点を挙げた。

ソフトバンク時代

福岡ソフトバンクホークス時代
(2010年6月5日)

2009年11月、韓国野球委員会FAを申請。11月19日に福岡ソフトバンクホークスへの入団が正式に決まり、2年契約を結んだ。

2010年5月7日の埼玉西武ライオンズ戦では味方が相手先発の涌井秀章の球を打てず8回まで無安打に抑えられていたが、9回に先頭打者として二塁打を放ち、涌井のノーヒットノーランを阻止した[1]

シーズン全体では左投手に対し打率.147と苦戦し先発出場も35試合にとどまった。代打では13打席で打率.417、2本塁打と結果を残し、二軍では本来の長打力を発揮し打率.277ながらもOPS.929を記録した。

起亜時代

2011年1月27日、契約期間を1年残しながらも自らの申し出でソフトバンクを退団し、韓国・起亜タイガースに移籍することが決まった。KBOからNPBへ移籍した韓国人選手で、韓国へ復帰する際古巣とは違う球団と契約した初の事例となった。ハンファへの補償選手には安永命が選ばれた[2]

起亜での最初のシーズンとなった2011年は開幕から打撃好調で、8月まで打点王のタイトル争いをしていたが負傷により1ヶ月ほど戦線離脱し、規定打席にも達しなかった。2012年は足の故障で7月前半までの出場となり、シーズン後半を棒に振った。2013年は起亜移籍後初めて規定打席に達し、チーム最多の24本塁打を記録した。2015年は28本塁打を記録し、オフシーズンに2度目のFAを取得したが、起亜と2016年からの4年契約を結び残留した。2016年は自己最多の33本塁打を記録。

2019年、故障などで出場機会が減少し、7月13日、光州起亜チャンピオンズフィールドハンファ戦を引退試合とし、この日すべての起亜の選手が背番号25の李杋浩の名前が書かれたユニフォームを着用した。そして三塁手として先発出場し、試合後には引退セレモニーが行われ同僚選手たちから胴上げされた。また背番号25は同じく三塁手(当時)の朴燦灝へ継承された。

翌7月14日、起亜よりウェーバー公示され選手生活に終止符を打った。

現役引退後

2019年9月6日より同年10月までかつて所属していた福岡ソフトバンクホークス [3]でコーチ研修を受けた。2020年2月から10月までフィラデルフィア・フィリーズ傘下のマイナーリーグチーム[4]でコーチ研修を受ける予定だったが、マイナーリーグの開幕が不透明となったため2020年5月初めに帰国し、起亜タイガースのスカウト業務に関わり[5]、同年11月、起亜の二軍総括コーチに就任した[6]

2024年2月13日、不祥事により解任された金鍾国前監督に代わり起亜タイガース監督に就任することが発表された[7]


  1. ^ https://m.youtube.com/watch?v=coEW0Mhk5SI
  2. ^ 海外進出をした場合でも、2年以内に国内復帰して他球団移籍した場合には前所属球団へ対象選手の最終在籍年度の年俸の3倍に相当する額の金銭か、最終在籍年度の年俸の2倍に相当する額の金銭と補償選手1名(保護対象選手20名以外)のどちらかを譲渡する必要がある。
  3. ^ https://www.nishinippon.co.jp/nsp/item/n/540935/
  4. ^ https://news.sbs.co.kr/news/endPage.do?news_id=N1005611920&plink=ORI&cooper=NAVER
  5. ^ http://osen.mt.co.kr/article/G1111379428
  6. ^ https://tigers.co.kr/contents/news/986141
  7. ^ “韓国KIA新監督に元ソフトバンクのイ・ボムホ氏が就任 前監督は背任収賄容疑でキャンプ直前解任”. スポーツニッポン. (2023年2月13日). https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2024/02/13/kiji/20240213s00001173189000c.html 2024年2月13日閲覧。 
  8. ^ 室井昌也『2009韓国プロ野球 観戦ガイド&選手名鑑』小学館スクエア、2009年、102頁頁。ISBN 978-4-7979-8083-7 






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