日本空港ビルデング 事業所

日本空港ビルデング

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/21 23:30 UTC 版)

事業所

外資の参入

2007年(平成19年)10月24日に提出された有価証券大量保有報告書によって、オーストラリアの投資銀行であるマッコーリー銀行[注釈 3]系列のインターナショナル・インフラストラクチャー・ホールディングスが筆頭株主となったことが分かった。これを受けて、当時の国土交通大臣冬柴鐵三は「規制のあり方を幅広く検討し、外資規制も論点の一つにする」と述べた。その後、2009年(平成21年)7月28日に、当該株主が保有する全ての株式について、自己株式の買い付けを行った[6]

海外での空港運営事業への参入

双日と出資折半する中間持ち株会社を通じて、パラオロマン・トメトゥチェル国際空港の運営事業を2018年から開始予定である。日本空港ビルデングおよび双日とも、海外での空港運営事業に初めて参画する[7][8]

空港安全祈願祭

1966年には、空港周辺で単独機としては当時世界最悪の航空事故となった全日空羽田沖墜落事故が発生し、その1か月後にはカナダ太平洋航空402便着陸失敗事故が発生した。

それを受けて、翌1967年1月1日には、日本空港ビルデング主催で航空安全大祈願祭(空港安全祈願祭)が執行され[9]、以降毎年1月1日(のちに1月4日の仕事始め)には、穴守稲荷空港分社と羽田航空神社を毎年交替で当番社とし、その年の安全祈願祭が執行された[10]。現在でも毎年1月4日に第1ターミナルのギャラクシーホールで、穴守稲荷神社の神職によって続けられている[11]

ワンセグ放送

総務省よりユビキタス特区に認定され、2009年(平成21年)からワンセグ放送の実証実験を行っており、2012年(平成24年)にはエリア放送を実施する地上一般放送局の免許を受けたものの平成24年度中に停波し、無線局免許状も有効期限の平成25年3月31日を待たず返上した。

免許人 識別信号 物理チャンネル 周波数 空中線電力 ERP 業務区域 免許年月日 廃局年月日
日本空港ビルデング株式会社 JOXZ3AQ-AREA 42ch 647.142857 MHz 303 µW 149 µW 羽田空港第1旅客ターミナル 平成24年12月13日 平成25年3月31日
JOXZ3AR-AREA 37 µW 150 µW 羽田空港第2旅客ターミナル

注釈

  1. ^ 各旅客ターミナルビル、駐車場および船着場の土地については、国土交通省からの国有財産使用許可に基づき賃借している。建物、構造物等については日本空港ビルデングの所有である。
  2. ^ 羽田空港第3旅客ターミナルビルは当社の持分法適用関連会社である東京国際空港ターミナル株式会社(議決権ベース所有割合38.8%)が管理運営している。
  3. ^ 日本空港ビルデング株式会社の公式ページ「会社概要」での表記は「マコーリー バンク リミテッド クライアント カストディ アカウント」だが、マッコリーの公式ウェブサイトでは「マッコーリーグループ」と表記されている。
  4. ^ 三越伊勢丹HDNAAリテイリングと共同出資。
  5. ^ 過去、ニッポン放送 平日朝のワイド番組のエンタメ枠も含む

出典

  1. ^ 四半期報告書(第75期第2四半期)
  2. ^ a b c d e f g h i j k l 沿革”. www.tokyo-airport-bldg.co.jp. 日本空港ビルデング株式会社. 2019年4月2日閲覧。
  3. ^ 日本空港ビルデング株式会社60年史編纂委員会 編『羽田空港ターミナル60年史』日本空港ビルデング株式会社、2016年7月、15頁。 
  4. ^ 日本空港ビルデング株式会社60年史編纂委員会 編『羽田空港ターミナル60年史』日本空港ビルデング株式会社、2016年7月、21頁。 
  5. ^ 羽田空港は SKYTRAX 社が実施する 2019 年国際空港評価の部門賞3部門で世界第1位を受賞!” (PDF). 日本空港ビルデング (2019年3月28日). 2019年4月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年4月2日閲覧。
  6. ^ 主要株主である筆頭株主の異動に関するお知らせ” (PDF). 日本空港ビルデング株式会社 (2009年7月29日). 2013年6月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年1月30日閲覧。
  7. ^ 双日と日本空港ビルデング、パラオ国際空港の運営事業に参画 双日ニュースリリース
  8. ^ 羽田空港のビル会社、パラオ進出 双日と空港ビル運営へ”. 朝日新聞デジタル (2017年8月21日). 2017年9月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年9月23日閲覧。
  9. ^ 日本空港ビルデング株式会社60年史編纂委員会 編『羽田空港ターミナル60年史』日本空港ビルデング株式会社、2016年7月、21頁。 
  10. ^ 長沢利明『日本民俗学 第186号 飛行機の神』日本民俗学会、1991年5月31日、130-131頁。 
  11. ^ Instagram”. www.instagram.com. 2023年10月6日閲覧。


「日本空港ビルデング」の続きの解説一覧




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

「日本空港ビルデング」に関係したコラム

  • 株式の中型株とは

    東京証券取引所(東証)では、規模別株価指数の算出のために一部上場銘柄を大型株、中型株、小型株の3つに分類しています。その基準は、時価総額や株式の流動性などによって順位づけしたものになっています。大型株...

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「日本空港ビルデング」の関連用語

日本空港ビルデングのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



日本空港ビルデングのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの日本空港ビルデング (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS