愛野町 愛野町の概要

愛野町

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/02 08:19 UTC 版)

あいのまち
愛野町
愛野町旗 愛野町章
廃止日 2005年10月11日
廃止理由 新設合併・市制施行
愛野町国見町瑞穂町吾妻町千々石町小浜町南串山町雲仙市
現在の自治体 雲仙市
廃止時点のデータ
日本
地方 九州地方
都道府県 長崎県
南高来郡
市町村コード 42365-3
面積 11.72km2
総人口 5,184
(2005年5月1日)
隣接自治体 諫早市、南高来郡吾妻町千々石町
町の木 ケヤキ
町の花 コスモス
愛野町役場
所在地 854-0301
長崎県南高来郡愛野町甲3938番地
外部リンク 愛野町(アーカイブ版)
座標 北緯32度49分00秒 東経130度09分19秒 / 北緯32.81678度 東経130.15531度 / 32.81678; 130.15531座標: 北緯32度49分00秒 東経130度09分19秒 / 北緯32.81678度 東経130.15531度 / 32.81678; 130.15531
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2005年10月11日に周辺6町と新設合併し、雲仙市として市制を施行したため、自治体としては消滅した。

地理

島原半島の付け根の最も細い部分に至る直前に位置し、北は有明海の一部である諫早湾、南は橘湾に面する。その位置的特性から島原半島の玄関口として、半島内の周回ルートと半島外を結ぶ交通の要衝となっている。中世までは西側に隣接する諫早市森山町(旧北高来郡森山町)の前身である森山村との境界を流れる大江川(現有明川)河口の入り江の森山側が港として島原半島内への陸上交通とリンクし、交通の要衝としての機能が大きかったが、江戸時代に森山側での干拓が進行して海港としての機能を喪失し、海上交通と陸上交通のリンクを形成する海港機能は大江川の愛野側に移り、愛野側が交通の要衝の地位を獲得した。その過程では干拓地を広げようとする佐賀藩重臣諫早家領の森山側と、海港機能を確保しようとする島原藩領の愛野側との紛争が何度も発生している。

地質的には島原半島の中央部の火山活動で成長した雲仙岳の裾野に位置し、約50万年前から30万年前にかけての古期雲仙前期の火山活動による火砕流堆積物から流れ出した土石流堆積物で町内のほとんどの土地が厚く覆われている。ここに侵食でできた谷が何本も刻まれ、その底部に水田、谷の斜面に森林、谷以外の雲仙岳の斜面に相当する部分には畑が広がっており、標高の低い方から水田、森林、畑の順に配置している。これは周辺の多くの市町村が水田、畑、森林の順に配置しているのと大きく異なり、あたかも関東地方関東ローム層台地に形成された谷津田地形を思わせる。この緩やかな斜面に広がる畑では主としてジャガイモが栽培され、長崎県内の主要なジャガイモ産地となっている。

  • 河川:有明川(大江川)、千鳥川、野井川、前田川
  • 溜池:重尾溜池

地域

地名

南高来郡各町で見られる地名の十干について、他の自治体では「(みょう)」の地名を置き換えたものとして表記されるが、愛野町については大字を表す。「名」は設置していない。

但し、『長崎県南高来郡町村要覧.上編』のうち愛野村の頁では、それぞれの大字に存在した「名」の地名の記載が見られる。

  • 甲 / 大字野井(のい)
    • 船津名(ふなつみょう)
    • 木場名(こばみょう)
  • 乙 / 大字愛津(あいつ)[1]
    • 小牟田名(こむたみょう)
    • 山川名(やまかわみょう)

  1. ^ 古くは「合津」「会津」とも表記され、「あいづ」とも読まれた。
  2. ^ 総理府告示第69号 村を町となすの件 官報.1949年09月10日(国立国会図書館デジタルコレクション)


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