巨視的トンネル効果 巨視的トンネル効果の概要

巨視的トンネル効果

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/11 02:50 UTC 版)

トンネル効果は、原子レベルでの小さい世界で起こる現象だと考えられているが、しかし量子力学の多世界解釈を信じるとすると、我々が暮らすような空間的に巨大なでも量子力学は成立することになる。そして、それが観測可能なのではないか? との期待がある。

第一種巨視的量子現象

第一種巨視的量子現象とは、ミクロの世界での量子効果によって、多数の粒子が同一の状態へと落ち込む(ボーズ・アインシュタイン凝縮)ことで、量子力学による物体の特異な振舞いが、巨視的な空間スケールの現象へと反映されることを指す。超流動超伝導レーザー光など。

第二種巨視的量子現象

第一種巨視的量子現象が、ミクロな量子効果が積み重なってマクロに現れる現象であるのに対し、第二種巨視的量子現象は、巨視的な物体間、状態間そのものの量子干渉効果を指す。シュレーディンガーの猫SQUID、低温でのヘリウム同位体混合液の相分離(量子泡発生)、超重原子核の変形共存などが、この第二種巨視的量子現象ではないかと考えられている。デコヒーレンスは、この現象にとって致命的な役割を果たす。

参考文献

関連項目






「巨視的トンネル効果」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「巨視的トンネル効果」の関連用語

巨視的トンネル効果のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



巨視的トンネル効果のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの巨視的トンネル効果 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS