岡太神社 (越前市粟田部町) 神事

岡太神社 (越前市粟田部町)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/26 10:04 UTC 版)

神事

寒中の火の行事で家内安全、無病息災、開運などを祈願する。
かつては岡太神社拝殿前、本町上の辻、本町下の辻の3ヶ所で行っていたが、天保10年(1840年)から、岡太神社拝殿前1ヶ所に併合された。戦後は厄年の男女が当番となり、約15メートル柱を中心に立て、などを巻き付け土台を作り、正月に使用した門松などの松飾りを持ち寄り、厄年の女が火打ちを寄進し、子供は書道の作品などを作り、柱に飾り付ける。神官の大祓の後、どんど焼きをする[2]。現在は岡太神社境内に隣接する花筺公園で催行されている。
  • 2月9日 - 市祭り(小判買い)
貨幣交換の神事。氏子が、米粉で作られた黄金色と白銀色の小判を「10万両、100万両」と景気よく呼び声をかけながら買う風習。小判購入者には中央に菊理媛、左右に恵比寿大黒天の両像の木彫の御札が配られる。 小判と御札は、自宅の神棚に供え、商売繁盛、家内安全を祈る。寛弘5年(1008年)に始められ約1000年余り継承されている神事である[2]
  • 2月10日 - 徳日参り
拝殿に木造「聖観音立像」が安置され、午前0時~7時に参詣し、無病息災、家内安全、訴願成就を祈願する[2]。 この仏像は大野郡の篠座神社より当社へ遷したとされ、平安時代作と伝わる。越前市指定文化財。
  • 2月11日 - 蓬莱祀
約1500年前に継体天皇の即位を祝い、境内後方の三里山を中国・神仙思想の蓬莱山にみたて山車を飾り、五穀豊穣と国家安全を祈ったのが始まりとされる伝統行事[5]。(文化財で詳述)
  • 10月12日・13日・14日 - 秋季例祭
12日・13日に、継体天皇が大和の磐余玉穂の宮に遷都された日を祝って迹王の餅(堂の餅)を供する神事が行われる[2]。男大迹皇子から餅をいただいた伝承があり、堂の餅を迹王の餅と呼んでいる[6]

  1. ^ a b c d e 岡太神社”. 福井県神社庁. 2023年4月25日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h 岡太神社由緒”. 岡太神社敬成会. 2023年4月25日閲覧。
  3. ^ a b 伊藤 1973, p. 117.
  4. ^ a b 石橋 1935, p. 95.
  5. ^ 蓬莱祀”. 一般社団法人 越前市観光協会. 2023年4月26日閲覧。
  6. ^ 迹王の餅”. 蓬莱祀保存会. 2023年4月26日閲覧。
  7. ^ a b c d 粟田部の蓬莱祀 / 記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財 / 国指定文化財等データベース”. 文化庁. 2023年4月25日閲覧。
  8. ^ 粟田部の蓬莱祀 / 文化遺産オンライン”. 文化庁. 2023年4月25日閲覧。
  9. ^ 蓬莱祀 華やか巡行 越前市 岡太神社周辺”. 中日新聞. 2023年4月26日閲覧。
  10. ^ 石橋 1935, p. 66.
  11. ^ a b 蓬莱祀のはじまり”. 蓬莱祀保存会. 2023年4月25日閲覧。
  12. ^ a b 花筐公園 / 登録記念物 / 国指定文化財等データベース”. 文化庁. 2023年4月25日閲覧。
  13. ^ 名勝花筐公園と薄墨桜”. 越前市市役所. 2023年4月27日閲覧。
  14. ^ 無形民俗文化財 / 文化財種別一覧”. 越前市市役所 教育委員会事務局 生涯学習・芸術文化課. 2023年4月27日閲覧。





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