国民クイズ常識の時間 国民クイズ常識の時間の概要

国民クイズ常識の時間

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/31 08:45 UTC 版)

放送開始の経緯

構成作家の安達元一が旅行でオランダに行った際、現地のテレビからヒントを得て、本番組を企画したという(ちなみに、安達が見た番組というのが、日本ではテレビ朝日で2003年から2008年に放送された『テスト・ザ・ネイション』だった。日本版ではこちらも後述の古舘が司会)。各局に持ち込んだものの反応が鈍かった。ただ一人、日本テレビの菅賢治だけは面白そうな企画だと判断し、制作することを決めた。そんな過程を経て、2001年12月25日2002年3月26日に特番で放送していた『国民脳力ランキング!クイズ!常識の時間』だったが、好評だったため半年後にレギュラースタートした。しかし、安達は裏番組奇跡体験!アンビリバボー』(フジテレビ系列)の構成作家をやっていたため、レギュラー版には参加しなかった。同時間でのクイズ番組は『マジカル頭脳パワー!!』以来3年ぶりとなった。

本来のコンセプトは「テレビの前でクイズに答えるだけで、自分の常識力が日本国民1億3000万人の中で何位にランク付けされるかが分かる!」というものだったが、視聴率の悪化で早々とリニューアルを余儀なくされた。後に『ジョーシキの時間2』で視聴率が改善されたが、古舘伊知郎が2004年4月にテレビ朝日系列『報道ステーション』の初代メインキャスターを担当することとなったため降板。司会を当時日本テレビアナウンサー福澤朗(福澤は古舘に尊敬の念を持っている)に変更の上、『摩訶!ジョーシキの穴』にリニューアルした。

出演者

司会

『ジョーシキの時間2』以降は解答者として出演。

ルール

  • 対決は何らかの形でライバル関係に当たる2人が出演。
  • 問題は、9つのジャンルの中から5問を出題。
(ただし第1回のスペシャルのみジャンルは12個で6問出題。2002年12月12日からは9ジャンル中6問を出題。2003年1月23日からは、問題選択のルールはなくなり「常識選定委員会」(古館・爆笑の3人と、様々な分野の専門家8人で構成される)が予め決めた問題を全部で6問出題。)
日本韓国 テロから1年 赤ちゃん誕生
人気の食べ物 話題のダイエット ワイドショーの有名人
不況の中の光 モーニング娘。 子供のヒーロー

(例:2002年10月17日放送・福澤朗vs徳光和夫

  • 先攻後攻は、司会者が年上年下、先輩後輩などを加味して独断で指名し、指名された側は9つのジャンルの中から1つ選択。
  • 選択した問題は「小さな日本」と呼ばれる多種多様な職業の100人の解答者にイヤホンを使って先に出題し、解答させる(内訳は、10代から50代までが男女それぞれ8人ずつで、各世代に1人ずつ芸能人がいる。60代と70代は男女それぞれ5人ずつ。)。そしてここでの正解した人数によって、この問題の得点が決まる。
例えば40人正解した場合は、100人-40人(正解率)=60点 となり、一般解答者の不正解率が得点となる。
またここでは年代別・性別ごとのグラフが表示されるので、ある程度のヒントになる。
  • その後、2人の解答者に対してVTRで出題をし、解答者はモニターに答えを書く(シンキングタイム中はスタジオが暗転、解答者のステージが回転し、BGMも厳かな雰囲気だったが、2003年1月23日から田中が「脳みそ!」と言ったら、小さな日本の100人が「回転!」とコールしてシンキングタイム、BGMも明るめのものに変更された。他にも、田中が「一生懸命!」とコールし、小さな日本が「考えよ~!」と続けてコールするという別バージョンもあった)。正解すればその点数がもらえる。
  • 4問目までは、両者が交互に問題を選択。最終問題のみ、点数が低い側が選択(スペシャルの1回目は、常に点数の低いほうに選択権があった。同点の時は、司会者が独断でどちらかに選択権を与える)。
  • 最終問題が終わった時点で点数が高かった人が勝ちとなる。賞金は勝者の得点以上の成績を出した小さな日本の解答者とで100万円を山分け。
(ただし第1回のスペシャルのみ「勝者の得点×1万円」で、小さな日本の賞金上限は200万円)
  • 番組の最後には(スペシャルでは各対決ごとにも)小さな日本のランキングが発表され、その得点を1億3000万人に当てはめると何位ぐらいになるかが表示されていた。
  • 番組の最後で解答者募集(交通費が出ないため、関東地方の人と決められていた)していたが、他に「ライバル関係の2人」も募っており、一般人の1対1の対決も企画していたようだが、結局実現しなかった。
  • 2003年1月16日からはマスコットキャラクターが登場(名前は不明、声は矢島和葉)。スタジオナレーションを担当し、テレビの前の視聴者にだけヒントを出すこともあった。このキャラクターはリニューアル後も、後述する純金製常識人プレートの絵柄として残った。

リニューアル後(クイズ!常識の時間!!)

  • 2003年2月6日から
  • あるテーマで5人の解答者が出場。一般常識以外にもそのテーマの常識とされる問題が出題される。
  • 小さな日本のランキングはなくなったが、一般常識問題の得点を決める役割は残り、解答者5人の答えをジャッジする投票も行うようになった。
  • 太田がボケを交えたVTRを用いながら自ら出題するクイズも登場した。
  • 合計得点の最も多かった解答者は古舘の出題する最終問題「古舘伊知郎のThe common sense」に挑戦、正解すれば純金製の常識人プレートを獲得する(パーフェクトの場合は、さらに世界一周旅行も獲得)。逆に最下位は太田がデザインしたバカジャンという恥ずかしい柄がプリントされているジャンパーを着て、仕事をしないといけない罰ゲームがあった。
  • 2003年5月8日からは番組タイトルも「クイズ!常識の時間!!」に変更され、小さな日本も消滅した。



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