吉野裕子 吉野裕子の概要

吉野裕子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/04 12:50 UTC 版)

来歴

東京都赤池濃の三女として生まれる[2]1934年女子学習院本科を卒業[3]し、1936年に同院高等科を卒業[4][2]1942年『風のさそひ』を上梓。専業主婦となるが、日本舞踊を習っていたことから民俗学に関心をもち、1954年津田塾大学卒業[2]1970年著書『扇』を刊行、1977年陰陽五行思想から見た日本の祭」により東京教育大学文学博士の学位を授与される[5]。在野の学者として著書多数。全集全12巻がある。

2008年4月18日、心不全のため死去[1]

著書

  • 『風のさそひ』雄山閣 1942
  • 『扇 「性」と古代信仰の秘密を物語る「扇」の謎』学生社 1970
  • 『祭りの原理』慶友社 1972
  • 『日本古代呪術 陰陽五行と日本原始信仰』大和書房 1974 のち講談社学術文庫
  • 『隠された神々 古代信仰と陰陽五行』講談社現代新書 1975
  • 『陰陽五行思想からみた日本の祭 伊勢神宮祭祀・大嘗祭を中心として』弘文堂 1978
  • 『蛇 日本の蛇信仰』法政大学出版局〈ものと人間の文化史〉 1979 のち講談社学術文庫
  • 『狐 陰陽五行と稲荷信仰』法政大学出版局〈ものと人間の文化史〉 1980
  • 『日本人の死生観 蛇信仰の視座から』講談社現代新書 1982
  • 『陰陽五行と日本の民俗』人文書院 1983
  • 『易と日本の祭祀 神道への一視点』人文書院 1984
  • 『陰陽五行と童児祭祀』人文書院 1986
  • 『大嘗祭 天皇即位式の構造』弘文堂 1987 のち講談社学術文庫(改題『天皇の祭り』)
  • 持統天皇 日本古代帝王の呪術』人文書院 1988
  • 『山の神 易・五行と日本の原始蛇信仰』人文書院 1989
  • 『神々の誕生 易・五行と日本の神々』岩波書店 1990 のち同時代ライブラリー
  • 『五行循環』人文書院 1992
  • 『十二支 易・五行と日本の民俗』人文書院 1994
  • 『ダルマの民俗学 陰陽五行から解く』岩波新書 1995
  • 『陰陽五行と日本の天皇』人文書院 1998
  • 『易・五行と源氏の世界』人文書院 1999
  • 『カミナリさまはなぜヘソをねらうのか』サンマーク出版 2000
  • 『陰陽五行と日本の文化 宇宙の法則で秘められた謎を解く』大和書房 2003
  • 『古代日本の女性天皇』人文書院 2005
  • 『吉野裕子全集』全12巻 人文書院 2007 - 2008
  1. 「扇/祭りの原理」(2007年1月)
  2. 「日本古代呪術/隠された神々」(2007年2月)
  3. 「陰陽五行思想からみた日本の祭り」(2007年4月)
  4. 「蛇/狐」(2007年5月)
  5. 「日本人死生観/陰陽五行と日本の民俗」(2007年7月)
  6. 「易と日本の祭祀/陰陽五行と童児祭祀」(2007年8月)
  7. 「大嘗祭/持統天皇」(2007年9月)
  8. 「山の神/神々の誕生」(2007年10月)
  9. 「五行循環/十二支」(2007年11月)
  10. 「ダルマの民俗学/陰陽五行と日本の天皇」(2007年12月)
  11. 「易・五行と源氏の世界/陰陽五行と日本の文化/雑纂」(2008年3月)
  12. 「古代日本の女性天皇」(2008年6月)

参考文献

  • 〔筑波大学〕 編『東京教育大学学位録(論文博士) 昭和53年3月』筑波大学、1982年、24頁。全国書誌番号:82038923 
  • 吉野裕子『扇 : 「性」と古代信仰の秘密を物語る「扇」の謎』学生社、1970年、奥付。NCID BN04966823 

脚注

  1. ^ a b 『現代物故者事典2006~2008』(日外アソシエーツ、2009年)p.687
  2. ^ a b c 吉野裕子 1970
  3. ^ 『官報』第2183号、昭和9年4月14日、p.376.NDLJP:2958658/9
  4. ^ 『官報』第2781号、昭和11年4月13日、p.392.NDLJP:2959261/7
  5. ^ 〔筑波大学〕 1982



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