双曲線関数 性質

双曲線関数

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/17 22:28 UTC 版)

性質

基本性質

sinh, coshtanh のグラフ。特に cosh x のグラフは懸垂線として知られている。
csch, sechcoth のグラフ

指数関数偶関数の部分と奇関数の部分に分けたとき、

となり、偶関数部分が cosh x で、奇関数部分が sinh x であることが分かる。 また (cosh x, sinh x) は、双曲線 x2y2 = 1 上の点であり

が成り立つ。

加法定理

三角関数の場合と同様に次の加法定理が成立する[1]

微分公式

したがって、sinh xcosh x はいずれも二階の線型微分方程式

の解であり、この微分方程式の基本解系の一つになる。

冪級数展開

双曲線関数のテイラー展開あるいはローラン展開は、以下の式で与えられる。ただし、Bn, En はそれぞれベルヌーイ数 (B2 = 1/6, B4 = −1/30, …)、オイラー数 (E0 = 1, E2 = −1, …) である。


  1. ^ a b c d 和達三樹『物理のための数学』(新装版)岩波書店〈物理入門コース〉、2017年、18, 232頁。ISBN 978-4-00-029870-4 
  2. ^ 黒木哲徳『なっとくする数学記号』講談社〈ブルーバックス〉、2021年、146頁。ISBN 9784065225509 





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