ヴィッラ・ロマーナ・デル・カサーレ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/27 09:49 UTC 版)
内部
ヴィッラは一層で構成されており、中央部には柱列で囲まれた中庭が設けられていた。中庭の周りには、公私に渡る部屋が設けられていた。中庭への入り口は、西側から(古代ローマの)開口部つき中央大広間であるアトリウムを経由する形態をとっていた。北西側には浴場へ、北側にはゲストルームが設けられていたと考えられる。東側には私的な部屋と巨大なバシリカが設けられていた。南側にも部屋が建設されているがその目的ははっきりとはわかっていない。
「10貴婦人の間」と呼ばれている部屋の床には、ビキニをまとった女性のモザイクが描かれている。
世界遺産登録基準
この世界遺産は世界遺産登録基準のうち、以下の条件を満たし、登録された(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。
- (1) 人類の創造的才能を表現する傑作。
- (2) ある期間を通じてまたはある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
- (3) 現存するまたは消滅した文化的伝統または文明の、唯一のまたは少なくとも稀な証拠。
参考文献
- Petra C. Baum-vom Felde, Die geometrischen Mosaiken der Villa bei Piazza Armerina, Hamburg 2003, ISBN 3-8300-0940-2
- Brigit Carnabuci: Sizilien – Kunstreiseführer, DuMont Buchverlag, Köln 1998, ISBN 3-7701-4385-X.
- Luciano Catullo and Gail Mitchell 2000. The Ancient Roman Villa of Casale at Piazza Armerina: Past and Present
- R. J. A. Wilson: Piazza Armerina, Granada Verlag: London 1983, ISBN 0-246-11396-0.
- A. Carandini - A. Ricci - M. de Vos, Filosofiana, The villa of Piazza Armerina. The image of a Roman aristocrat at the time of Constantine, Palermo 1982.
- S. Settis, "Per l'interpretazione di Piazza Armerina", in Mélanges de l'Ecole Française de Rome. Antiquité 87, 1975, 2, pp. 873-994.
外部リンク
座標: 北緯37度21分53秒 東経14度20分05秒 / 北緯37.36472度 東経14.33472度
固有名詞の分類
イタリアの世界遺産 |
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