レオポルド・ストコフスキー
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録音
1917年から1977年まで、およそ60年のも及ぶストコフスキーの数多い録音歴。以下の演奏は個性的な演奏として名高い。
- 戦前期(フィラデルフィア管弦楽団、NBC交響楽団、全米青年交響楽団)
- リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェヘラザード」
- バッハ-ストコフスキー:「トッカータとフーガ」「パッサカリアとフーガ」「神はわがやぐら」
- ビゼー「カルメン」組曲
- シェーンベルク:「グレの歌」(ライヴ録音)
- ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番(ピアノ独奏:ラフマニノフ)
- ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」交響的合成
- ショスタコーヴィチ:交響曲第5番(後年のステレオも評価が高い)
- ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲(ピアノ独奏:ラフマニノフ)
ブラームスの交響曲全集を初めて作ったのはストコフスキーである。1927年から1931年にかけて作られた。また、SP盤のサイズでLPレコードなみの録音時間を実現した長時間レコードへの録音にも積極的だったが、世界恐慌のあおりでレコードそのものの生産が中止になってしまった。ライヴ録音も戦後期ほど多くないが、前述「グレの歌」初演ライヴやNBC交響楽団とのものを中心に残している。
- 戦後期(ロンドン交響楽団、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、アメリカ交響楽団など)
- チャイコフスキー:交響曲第5番
- リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェヘラザード」
- ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」
- ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」(ピアノ独奏:グレン・グールド)
- マーラー:交響曲第2番「復活」
- ホルスト:組曲「惑星」
- カントルーブ:「オーヴェルニュの歌」より(ソプラノ独唱:アンナ・モッフォ)
ストコフスキーの最後の録音はビゼーの交響曲とメンデルスゾーンの交響曲第4番「イタリア」であった。BBCなどから多数のライヴ録音もリリースされている。
- ^ Leopold Stokowski - Hollywood Star Walk - Los Angeles Times
- ^ Abram Chasins "Leopold Stokowski, a profile" p.313, Hawthorn Books, 1979.
- ^ オーマンディ指揮のメンデルスゾーン『夏の夜の夢』のCD(BVCC-38285)のブックレットに記載されているオーマンディのインタビューによると、ストコフスキーは理事会と諍いを起こしてフィラデルフィアを去ったが、オーマンディが理事会にストコフスキーの復帰を求め、ストコフスキーにも「以前のあなたのオーケストラに戻ってきてほしい」と手紙を書いた結果、ストコフスキーの復帰が実現したと語っている。
- ^ 「ラジオ技術」1981年8、10月号に詳細が記されている。
- ^ ブロムシュテット(2018)、66頁。
- ^ 「武道館で軟弱な西洋音楽とはもっての外」と、ビートルズの有名な一件より前に同じようなことがあった。ストコフスキーは武道館で演奏会を開いた最初の外国人音楽家となった。
- ^ バレンボイム(1994)、80頁。
固有名詞の分類
アメリカ合衆国の指揮者 |
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イギリスの指揮者 |
ロジャー・ノリントン デイヴィッド・マンロウ レオポルド・ストコフスキー アイヴァー・ボルトン ジュリアス・ベネディクト |
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