リンゴ 生産

リンゴ

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生産

袋掛けをしないで成熟させるサンフジ
着色促進用の反射シートが敷かれた農場
2021年に林檎の生産
百万トン
中国 46.0
アメリカ合衆国 4.5
トルコ 4.5
ポーランド 4.1
インド 2.3
世界 93.1
出典:国連のFAOSTAT[26]

リンゴ栽培に適した気候は、冷涼な地域であること、年間降水量が少なめであること、昼夜の気温差が大きいことなどを満たしていることが条件となる[27]。冷涼な環境はリンゴの貯蔵にも適している[27]

栽培法

リンゴに限らず商品価値の高い果実を収穫するためには、開花直前から開花時期に優位な花を残す「花摘み」、結実後30日程度を目安に実を間引く「摘果」作業が必要である。リンゴには果実に袋をかける有袋栽培とかけない無袋栽培がある[5]。無袋の方が日光が多く当たり糖度も上がるが、ふじ等の一部の品種は果実の色を鮮やかにし商品価値を上げるため有袋栽培を行う[5]。また、有袋栽培には貯蔵性が向上する効果もあり、さび防止のためには遮光度の弱いを使用し、着色向上のためには遮光度の強い新聞紙や二重袋などを使用する。名称の頭に「サン」が付くリンゴは無袋で栽培されたことを示し[5]、見栄えは悪いが甘く美味しいリンゴが収穫される。着色には太陽光が大きな役割を果たすため、果実の日当たりをよくするため摘葉および玉まわし(着色具合を均一にするため、樹上の果実を回転させること)、太陽光を反射させるためのシートの敷設などが行われる[28]。これらの作業は農家にとって大きな負担となるため[28]、着色促進剤[29]が使われることもあるが、着色系と呼ぶ色付きの優れた選抜亜種[30]への更新も行われる。省作業になる「葉とらずリンゴ」は摘葉を行わない[31]。樹形は矮性が主流となっている。近年[いつ?]は花粉を媒介する昆虫の減少から人手による人工授粉も広く行われている。または摘花の省力化目的でギ酸カルシウム剤を散布する場合もある[32]

上記の栽培法で美観のために行う作業は400時間に達することもあるが、人手不足に加え消費者の意識が過度な外観重視から変化していることもあり、このような作業を止める試みもある[28]

樹形と台木

台木として使われるカイドウ

日本にリンゴ栽培が伝えられたころと同様の伝統的な樹形で栽培する場合、台木は、マルバカイドウエゾノコリンゴ (Malus baccata)・ズミミツバカイドウ)が用いられる。

矮性栽培法は、1975年頃より普及が始まった樹高を低くし矮性栽培を行う方法で、リンゴわい性台木と呼ばれる特性を有した台木を使用する[33][34]。矮性栽培により生産者の肉体的負担の軽減や農薬散布の機械化に大きく貢献した。

多く利用されている矮性台木品種はイギリスのイーストモーリング試験場で収集・開発されたM系台木のM.9、M.26であるが、国内で開発された矮性台木品種では果樹試験場盛岡支場(現・農研機構果樹茶業研究部門盛岡研究拠点)で開発されたJM7をはじめとするJM系台木がある[35][36]。JM1、JM7、JM8は矮性[35]、JM5は極矮性[36]、JM2は半矮性であり[36]、生産者の求める矮性度合いに応じて選択か可能となっている。JM系台木はM系台木と異なり挿し木発根性が有るため取り木を行う必要がなく、耐水性に優れることから国内の栽培方法に適しており、果実糖度も高くなる特徴がある[35][36]

さらに、より高密度での栽培を行い、早期多収、均質生産、作業効率向上をめざした高密植栽培法が世界的に広まりつつある[37]

また、カラムナータイプと呼ばれる枝が横に広がらず、円筒形の樹形となる品種も存在する[38]


注釈

  1. ^ 1999年で五割のシェア。
  2. ^ 旧農林省園芸試験場東北支場。
  3. ^ AppleパソコンMacintosh」の名前の由来。

出典

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