ラブライブ!The School Idol Movie 製作

ラブライブ!The School Idol Movie

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/19 01:13 UTC 版)

製作

テレビアニメ第2期の放送終了直後、完全新作となる映画の制作が発表された[2]。公開時期を2015年春としている記事が出た[3][4]のち、2015年6月13日から松竹の配給により公開された。日本国内で上映されたほか、同年8月から順次世界各地でも上映された[5]

テレビシリーズに引き続き京極尚彦が監督、花田十輝が脚本、室田雄平がキャラクターデザインを担当しているが、アニメーションディレクターについてはテレビシリーズで担当していた西田亜沙子がテレビシリーズ第2期での卒業を発表したことから[6]、今作では室田の兼任となっており、西田はデザインワークスとしてクレジットされている。

プロモーション

特典付前売券は、第1弾が券面&クリアファイルに「μ's Fan Meeting Tour 2015〜あなたの街でラブライブ!」の会場と連動した新規描き下ろしイラストを使用した全10種類が、2015年2月7日から数量限定で販売された。第2弾は新規描き下ろしイラストを使用した全9種類が、同年4月25日より数量限定で販売された。第3弾は全3種類のユニットシングルCDを特典として、同年5月23日から数量限定で販売された。

映画の公開を記念し、エースコック大正製薬セガとのタイアップやキャンペーンが行われた[7][8][9]ほか、秋葉原UDX内レストラン街「AKIBAICHI」では2015年6月13日から同年6月21日までの期間限定で特別メニューが提供された[10]。また、公開前日の同年6月12日には読売新聞朝刊の全面広告にμ'sが登場した[11]

先着順の入場者プレゼントとして、公開1週目は「μ'sからのメッセージ入りスペシャルカード」、公開2週目は「描き下ろし複製ミニ色紙・2年生」で、穂乃果・ことり・海未の中から1枚をランダムで配布、公開3週目は「描き下ろし複製ミニ色紙・1年生」で、真姫・凛・花陽の中から1枚をランダムで配布、公開4週目は「描き下ろし複製ミニ色紙・3年生」で、絵里・希・にこの中から1枚をランダムで配布、公開5週目は「μ's旅の思い出記念ポスター」、公開6週目は映画のフィルムの4シーンを切り取った「μ's思い出の1コマ」をランダム配布、公開7週目は「描き下ろしイラストポストカード」で、鴇田アルミの2年生、伊能津の1年生、おだまさるの3年生の中から1枚をランダムで配布、公開8週目は「μ'sといっしょに海外旅行〜旅のしおり〜」、公開9週目は「μ'sからみんなへ。スペシャルサンクスカード」を配布している。また、1週目から9週目までの共通同時封入特典としてラブライブ! スクールアイドルフェスティバルの覚醒済みSRが同封されている。更に、描き下ろし複製ミニ色紙[12]とμ's思い出の1コマは追加増産されることが決定しており、描き下ろし色紙は公開7週目から9週目の入場者プレゼントに同封する形で、9人のメンバーの中から1枚をランダムで配布され、μ's思い出の1コマは10週目以降、期間を設けずに在庫が無くなるまで配布された。

主題歌・挿入歌

主題歌「僕たちはひとつの光
作詞 - 畑亜貴 / 作曲 - ZAQ / 編曲 - EFFY / 歌 - μ's[メンバー 1]
クレジットでは挿入歌扱いとなっている。
挿入歌
Angelic Angel
作詞 - 畑亜貴 / 作曲 - 森慎太郎 / 編曲 - 倉内達矢 / 歌 - μ's[メンバー 1]
予告編映像でも使用された。
SUNNY DAY SONG
作詞 - 畑亜貴 / 作曲・編曲 - 倉内達矢 / 歌 - μ's[メンバー 1]
Hello,星を数えて
作詞 - 畑亜貴 / 作曲・編曲 - 山口朗彦 / 歌 - 星空凛(飯田里穂)、西木野真姫(Pile)、小泉花陽(久保ユリカ)
?←HEARTBEAT
作詞 - 畑亜貴 / 作曲・編曲 - 本田光史郎 / 歌 - 絢瀬絵里(南條愛乃)、東條希(楠田亜衣奈)、矢澤にこ(徳井青空)
Future Style
作詞 - 畑亜貴 / 作曲・編曲 - 本田光史郎 / 歌 - 高坂穂乃果(新田恵海)、南ことり(内田彩)、園田海未(三森すずこ)
Shocking Party
作詞 - 畑亜貴 / 作曲・編曲 - 板垣祐介 / 歌 - A-RISE[綺羅ツバサ(桜川めぐ)、統堂英玲奈(松永真穂)、優木あんじゅ(大橋歩夕)]
A-RISE歌唱であるが、既存曲からは唯一本編挿入歌として使用。
As Time Goes By
作詞・作曲 - Herman Hupfeld / 編曲 - 藤澤慶昌 / 歌 - 女性シンガー(高山みなみ
米国版では不使用。
「Stars, Come to me!」
作詞 - 畑亜貴 / 作曲・編曲 - 藤澤慶昌 / 歌 - 女性シンガー(高山みなみ)
米国版では「As Time Goes By」の代わりに使用されている。

注釈

  1. ^ サンライズ、バンダイビジュアルランティスブシロードKADOKAWA アスキー・メディアワークス
  2. ^ 「Angelic Angel」「SUNNY DAY SONG」CG制作
  3. ^ 「僕たちはひとつの光」CG制作
  4. ^ 劇中では「海外」「この街」とのみ発言しており、英語圏の都市であることしか明確にされていない。ただし、『Angelic Angel/Hello,星を数えて』の初回生産特典であるLoveca+「μ'sとロングジャーニー♪カード」の穂乃果のコメントではニューヨークに行った旨の記述がなされている。
  5. ^ 『海街diary』は公開初週の上映館数が321館に対し、『ラブライブ!The School Idol Movie』は公開初週の上映館数が121館である。
  6. ^ 興行収入は『マッドマックス 怒りのデス・ロード』が約2億6478万円で1位。
  7. ^ それまでの1位は『ホットロード』の興行収入25.2億円であった。
  8. ^ 公開初週の上映館数は121館である。
  9. ^ 一例として、川崎チネチッタは、112日間(2015年10月2日まで)、MOVIX京都は、128日間(2015年10月18日まで)、なんばパークスシネマは、196日間(2015年12月25日まで)、新宿ピカデリーでは、202日間(2015年12月31日まで。公開29週目にあたる)の上映となった。
  10. ^ 一例として、新宿ピカデリーの場合、劇場の公式ツイッターによると、公開1~4週目、7週目、8週目、10週目と、合計7回にわたり、週末興行収入の1位を記録したという。
  11. ^ 公式HPでは、「サイリウムを振ったり、声を出したりしながらみんなで盛り上がって『ラブライブ!The School Idol Movie』を観よう!」という趣旨としている。
  12. ^ 「スペシャルステージ」開催初期の頃は、劇場によっては、「女子限定上映」を開催する劇場もいくつか存在していた。なお、「μ's」の一員である内田彩(南ことり役)も、この「女子限定上映」を鑑賞していたことをツイートしている。
  13. ^ 「スペシャルステージ」については、ファンの間では、ツイッター上を中心に、「絶叫上映」という呼び名が多く用いられたほか、劇場側の中には「合唱上映」を用いた映画館もある(一例として、川崎チネチッタ)。形態としては、いわゆる「応援上映」に該当し得る。なお、公式ツイッターは、一貫して「スペシャルステージ」という名称を用いていた。
  14. ^ 最終上映を「スペシャルステージ」に充てる映画館も少なからず存在した。一例として、TOHOシネマズ東浦(2015年8月30日)、MOVIX伊勢崎(2015年9月27日)、京成ローザ10(2015年10月4日)、なんばパークスシネマ(2015年12月25日)が該当。
  15. ^ 新宿ピカデリーMOVIX伊勢崎大阪ステーションシティシネマMOVIX倉敷等が該当。このうち、MOVIX伊勢崎、大阪ステーションシティシネマ等では、「スペシャルステージ」として再上映が実施された。

ユニットメンバー

  1. ^ a b c 高坂穂乃果(新田恵海)、絢瀬絵里(南條愛乃)、南ことり(内田彩)、園田海未(三森すずこ)、星空凛(飯田里穂)、西木野真姫(Pile)、東條希(楠田亜衣奈)、小泉花陽(久保ユリカ)、矢澤にこ(徳井青空

出典

  1. ^ a b 「劇場版ラブライブ!」最終興収28.6億円で確定”. ORICON STYLE. ORICON (2016年3月14日). 2016年3月14日閲覧。
  2. ^ LoveLive_staffのツイート(483249393387446272)
  3. ^ 『Cut』2014年8月号、p.85、p.99
  4. ^ 日本経済新聞社 (2014年8月22日). “アイドルアニメ「ラブライブ!」女性人気でゲーム・映画化”. 日経MJ 
  5. ^ ニュース|ラブライブ!Official Web Site|Daily Archives: 2015年4月25日”. 2015年4月26日閲覧。
  6. ^ 西田亜沙子(@asakonishida)の2014年7月2日のツイート
  7. ^ ラブライブ!エースコックタイアップのお知らせ”. 2015年6月13日閲覧。
  8. ^ リポビタンD×「ラブライブ!」コラボレーション企画のお知らせ”. 2015年6月21日閲覧。
  9. ^ セガよりキャンペーンのお知らせ”. 2015年6月13日閲覧。
  10. ^ ラブライブ!(2015年6月14日時点のアーカイブ) - AKIBAICHI
  11. ^ 読売新聞朝刊【全国版】全面広告にμ’sが登場!”. 2015年6月13日閲覧。
  12. ^ 入場者プレゼントの描き下ろし複製ミニ色紙について ラブライブ!公式
  13. ^ 劇場アニメ『ラブライブ!』150日かけて動員200万人&興収28億円突破”. ORICON STYLE (2015年11月16日). 2015年12月2日閲覧。
  14. ^ 満足度第1位は『ラブライブ!』”. ぴあ (2015年6月15日). 2015年6月15日閲覧。
  15. ^ 結果発表。今年観客が最も“満足した映画”は『WE ARE Perfume』と『シンデレラ』”. ぴあ (2015年12月18日). 2015年12月20日閲覧。
  16. ^ 劇場版『ラブライブ!』1位初登場 2日で4億円、ファン殺到”. ORICON STYLE. オリコン (2015年6月15日). 2015年9月22日閲覧。
  17. ^ 『ラブライブ!』4億円突破でナンバーワン!『まどマギ』超えの大ヒットスタート!【映画週末興行成績】”. シネマトゥデイ (2015年6月16日). 2015年6月16日閲覧。
  18. ^ 映画興行成績:劇場版「ラブライブ!」が首位キープ”. まんたんWEB (2015年6月23日). 2015年6月28日閲覧。
  19. ^ 『ラブライブ!』の勢い止まらず!V3で12億円超え間近”. ニュースウォーカー (2015年6月30日). 2015年7月6日閲覧。
  20. ^ 『ラブライブ!』驚異的な粘りでV3!早くも興収10億円を突破【映画週末興行成績】”. シネマトゥデイ (2015年6月30日). 2015年7月6日閲覧。
  21. ^ a b 劇場版『ラブライブ!』100万人突破 週替わり特典で興収14億円超え”. ORICON STYLE (2015年7月6日). 2015年7月6日閲覧。
  22. ^ 『HERO』が2週連続ナンバーワン!公開7週目『ラブライブ!』もいよいよ20億超え!【映画週末興行成績】”. シネマトゥデイ (2015年7月28日). 2015年7月28日閲覧。
  23. ^ ラブライブ!:劇場版が150万人突破 興収22億円で「まどマギ」超え”. まんたんウェブ (2015年8月3日). 2015年8月3日閲覧。
  24. ^ 実写版『進撃の巨人』が『ミニオンズ』『HERO』抑えナンバーワン!【映画週末興行成績】”. シネマトゥデイ (2015年8月4日). 2015年8月24日閲覧。
  25. ^ a b 劇場版『ラブライブ!』150万人突破 興収は22億円超え”. ORICON STYLE (2015年8月3日). 2015年8月3日閲覧。
  26. ^ 『ラブライブ!』10年以降の松竹邦画で1位”. 文化通信 (2015年9月4日). 2015年9月6日閲覧。
  27. ^ 桐谷美玲『ヒロイン失格』が『進撃の巨人』からトップを奪う!【映画週末興行成績】”. シネマトゥデイ (2015年9月29日). 2015年9月29日閲覧。
  28. ^ 映画「ラブライブ!」、観客動員数が遂に200万人、興行収入28億円突破”. アニメ!アニメ! (2015年11月16日). 2015年11月16日閲覧。
  29. ^ 「チネチッタ川崎」オフィシャルツイッターより。2015年9月15日のツイート、同10月8日閲覧。
  30. ^ 「新宿ピカデリー」オフィシャルツイッターより。2015年8月17日のツイート、同10月9日閲覧。
  31. ^ aya_uchidaのツイート(615155906884427776)。2015年10月9日閲覧。
  32. ^ 『ラブライブ!The School Idol Movie』公式HP。2015年10月8日閲覧。
  33. ^ 『ラブライブ!公式』オフィシャルツイッター。2015年10月2日のツイート、同10月8日閲覧。
  34. ^ 「チネチッタ川崎」オフィシャルツイッターより。2015年9月15日のツイート、同10月8日閲覧。
  35. ^ 「チネチッタ川崎」オフィシャルツイッターより。2015年9月15日のツイート、同10月8日閲覧。
  36. ^ 村岡タクミ (2015年7月3日). “アコギな特典商法で興収1位、「ラブライブ!」上映館のおぞましい光景とは?”. アサ芸プラス. 徳間書店. 2015年9月22日閲覧。
  37. ^ Ryo Uchida (2015年7月4日). “【シネマ羅針盤】映画界にもアイドル商法? 悪いことではないけれど…”. シネマカフェ. 2019年1月14日閲覧。
  38. ^ シネマの週末・チャートの裏側:行き過ぎ「アニメ商法」2015年7月3日毎日新聞夕刊。(映画ジャーナリスト・大高宏雄)
  39. ^ 渡部淳 (2015年7月11日). “『ラブライブ!』旋風 地道な長期戦略でファンつかむ”. 北海道新聞(夕刊) 
  40. ^ 増當竜也『キネマ旬報 2015年9月上旬号 No.1697』キネマ旬報社、2015年、42頁。 
  41. ^ さやわか (2015年8月7日). “『ラブライブ!』映画はなぜロングヒットした? さやわかが作品の構造から分析”. リアルサウンド映画部. 株式会社blueprint. 2015年9月22日閲覧。
  42. ^ 【オリコン】劇場版『ラブライブ!』がBD総合首位 アニメ歴代4位の売上”. ORICON STYLE. オリコン株式会社 (2015年12月24日). 2015年12月24日閲覧。
  43. ^ 第60回「映画の日」中央大会開催、金賞は「妖怪ウォッチ」「ベイマックス」”. 映画.com (2015年12月2日). 2015年12月2日閲覧。
  44. ^ 日本アカデミー賞優秀賞発表!『海街diary』が最多12部門,シネマトゥデイ,2016年1月18日
  45. ^ ラブライブ!:劇場版が日本アカデミー最優秀アニメーション作品賞にノミネート,毎日新聞デジタル,2016年1月18日
  46. ^ TAAF2016アニメ オブ ザ イヤー部門グランプリは『ラブライブ!The School Idol Movie』と『SHIROBAKO』に決定!”. 東京アニメアワードフェスティバル (2016年3月21日). 2016年3月22日閲覧。
  47. ^ 「ラブライブ!」劇場版アニメーションを地上波初放送!”. NHK (2016年11月16日). 2016年12月3日閲覧。
  48. ^ TVステーションダイヤモンド社、関東版2017年11号 59頁。 
  49. ^ うた☆プリ&ラブライブ!の劇場版など6作!グランドシネマサンシャインで上映”. シネマトゥデイ (2020年8月22日). 2024年4月19日閲覧。





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