モンゴル国の教育 モンゴルの大学

モンゴル国の教育

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/04 20:55 UTC 版)

モンゴルの大学

社会主義時代以来の伝統ある国立大学もあるが、民主化以降ビジネスの一環として開学された私立単科大学も多い。日本語教育はそうした私立単科大学でかなりの部分を担っている。モンゴル文部省は、社会主義崩壊直後は開学申請をほぼ無審査で認めていたが、落ち着きを見せ始めた現在では、開学申請があるとそれなりの審査を行っている。なお以下の大学が該当する。

モンゴルの日本式高等専門学校

1990年代以降のモンゴルでは、母国の産業発展に貢献しようと多くの若者が日本高等専門学校留学した[2]。その中には、仙台電波工業高等専門学校を卒業し、文部科学省 (モンゴル)英語版大臣になったロブサンニャム・ガントゥムル中国語版などもいる[2]。その様なことからモンゴルで日本の高等専門学校教育を導入する機運が高まり、2009年に日本の高等専門学校関係者などが「モンゴルに日本式高専を創る支援の会」を設立し、2014年ウランバートルモンゴル科学技術大学付属高専、私立の新モンゴル高専、モンゴル工業技術大学付属高専が開校した[2]。モンゴルの高等専門学校卒業生は、日本企業に就職したり、日本の高等専門学校専攻科や日本の大学に留学する人もいる[2]。モンゴルの高等専門学校の教育課程は基本的に日本の高等専門学校と同じであり、また日本語教育にも力を入れ、2019年2020年の卒業者240人中、59人が日本で就職している[2]品川区2017年から区内の製造業がモンゴルの高等専門学校生をインターンシップで受け入れる事業を行っており、千葉商工会議所2021年から同様の取り組みを始める[2]国立高等専門学校機構は、2016年ウランバートルリエゾンオフィスを開設し、モンゴル語の教材作成や教員研修などの支援を実施、日本企業への就職を希望するモンゴルの高等専門学校生を支援したり[2]、日本の高等専門学校生を対象に開催している「ディープラーニングコンテスト」へのモンゴルの高等専門学校合同チームの参加も後押しした[2]国立高等専門学校機構理事長の谷口功は、「実験・実習の面では設備などに改善の余地はあるが、もともと真面目な学生が多く、いい人材が育っている」と述べている[2]

外国人向けモンゴル語学校


  1. ^ 日本の小学校1年生から高等学校1年生までが同居したものである。
  2. ^ a b c d e f g h i “モンゴルの高専卒エンジニア、発祥の地・日本で奮闘中”. 朝日新聞. (2021年4月3日). オリジナルの2021年4月3日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20210403064845/https://www.asahi.com/articles/ASP3Y569NP3MOIPE03B.html 


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