メチルオレンジ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/02 08:30 UTC 版)
色の変化
溶液が酸性から中性になるにつれ、メチルオレンジは赤からオレンジ、さらに黄色へと変化する。変色域は3.1~4.4である。すなわち、pHが4.4を超えると色は変化しなくなる。
酸性では赤色、中性とアルカリ性では黄色である。メチルオレンジのpKaは25°Cの水で3.47である[2]。
|
|
他の指標
メチルオレンジとキシレンシアノールの混合溶液は、アルカリ性に変化するにつれて灰色から緑へと変色する。
合成
スルファニル酸を炭酸ナトリウムで中和させながら塩酸と亜硝酸ナトリウムでジアゾ化し、塩化ベンゼンスルホン酸ジアゾニウムを得る。これをN'N-ジメチルアニリンとカップリングさせ、これを水酸化ナトリウムでナトリウム塩にしたあと、塩化ナトリウムで沈殿させてメチルオレンジの固体を得る[3]。
安全性
メチルオレンジには変異原となりうる性質がある[1]ので、直接の接触は避けるべきである。
脚注
関連項目
外部リンク
- ^ a b MSDS from ScienceLab.com, Inc. Retrieved 2011-09-24
- ^ Sandberg, Richard G.; Henderson, Gary H.; White, Robert D.; Eyring, Edward M. (1972). “Kinetics of acid dissociation-ion recombination of aqueous methyl orange”. The Journal of Physical Chemistry 76 (26): 4023–4025. doi:10.1021/j100670a024.
- ^ メチルオレンジの合成 - 愛知県教育委員会
- 1 メチルオレンジとは
- 2 メチルオレンジの概要
- 3 色の変化
固有名詞の分類
- メチルオレンジのページへのリンク