マヨット 地理

マヨット

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/25 14:38 UTC 版)

地理

マヨットの地図

マヨット島(マホレ島)は、コモロ諸島の南東端に位置する。本島(通称、グランド・テール: 「大島」)とパマンジ島(通称、プティト・テール: 「小島」)、その他周辺の小島および珊瑚礁で構成されている。本島は、コモロ諸島の中で地質学上最も古くに形成された火山島である。火山岩のため、土壌は肥沃である。最高地点は標高660mのベナラ山である。

島全体を珊瑚礁が包囲するため、その内側の海は穏やかで、漁船および軍艦の待避港として役立っており、また、マリンスポーツにも適している。

経済

肥沃な土壌に恵まれているため農業を中心にして、漁業畜産が行われている。しかし、狭い耕地を輸出用作物に割いてしまっているため自給自足はできず、食料需要の大部分をフランスからの輸入に依存している。また、交通が不便なため、観光業は不振である。

輸出されている農作物は、バニライランイランコーヒーなど。

1997年からマヨット独自の切手を発行してきたが、海外県に昇格したことで発行が終了し、2011年4月1日よりフランス本土と同じ切手が再導入されることとなった。現在はマヨット切手とフランス切手の移行期間である。

空港

唯一の空港としてザウジ・パマンジ国際空港英語版が存在する。

住民

住民は周辺のコモロ諸島の他の島々やマダガスカルと同様にムスリム(イスラム教徒)で占められる。マヨットの子供は6歳になると小学校とマドラサに並行して通う。

公用語フランス語を話すのは住民の約3分の1。地域言語としてマダガスカル語スワヒリ語の方言、コモロ語などが話されている。

脚注

出典


  1. ^ Histoire et Géographie” (フランス語). www.mayotte.gouv.fr (14/08/2015). 2022年10月16日閲覧。
  2. ^ Tableaux de l'économie française” (フランス語). INSEE. 2022年8月10日閲覧。
  3. ^ エルヴェ・シャニュー、アリ・ハリブ著、花渕馨也訳「コモロ諸島」白水社、2001年8月10日、ISBN 978-4560058428 p41-42
  4. ^ エルヴェ・シャニュー、アリ・ハリブ著、花渕馨也訳「コモロ諸島」白水社、2001年8月10日、ISBN 978-4560058428 p81-82
  5. ^ エルヴェ・シャニュー、アリ・ハリブ著、花渕馨也訳「コモロ諸島」白水社、2001年8月10日、ISBN 978-4560058428 p62
  6. ^ 田辺裕、島田周平、柴田匡平、1998、『世界地理大百科事典2 アフリカ』p.198、朝倉書店 ISBN 4254166621
  7. ^ https://www.ritsumei.ac.jp/acd/re/k-rsc/lcs/kiyou/pdf_27-1/RitsIILCS_27.1pp159-174HIRANO.pdf 「国民国家と植民地主義 最後の海外県マイヨットを手がかりに」(立命館言語文化研究27巻1号)p166 平野千果子 立命館大学国際言語文化研究所 2015年10月 2019年10月17日閲覧
  8. ^ Elise Cannuel (2011年3月31日). “EU shores spread to Indian Ocean island”. dw-world.de. http://www.dw-world.de/dw/article/0,,14957924,00.html 


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