プレハブ工法
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規格建築
水平力をブレースに負担させることにより、主要な構造材に軽量形鋼を使用した組立て式の建築物である。1960年代に開発され、リース用として事務所、教室、倉庫等の用途で使用されるようになった[10]。1990年代以降は、組立すら不要のユニット住宅が主流となっている。
建設現場の休憩所から、集会所、大規模災害時の避難施設や仮設住宅など、機動性と設置の容易さから幅広く普及している。都市部の小学校や中学校では、児童や生徒数の増減に対応するために、仮設校舎が建設されることが多い。また、校舎の補強や建て替え工事の際にも仮設校舎として利用される。
有形文化財
2016年3月11日に、積水ハウス株式会社が1963年に建築した「山崎家及び臼井家別荘(セキスイハウスA型)」が、プレハブ住宅として初めて国(文化庁)の有形文化財(建造物)に登録された。この建物は、軽井沢に主に避暑を目的とした別荘として建てられ、現在(2016年時点)まで53年間利用されている[12]。
脚注
関連項目
- プレハブ建築協会
- ユニット住宅
- コンテナハウス
- クォンセット・ハット(かまぼこ兵舎) - 第二次世界大戦中に多く建てられたトタンによるプレハブ工法。日本では終戦直後、在日米軍の施設として大量に建設された。
注釈
- ^ 英語発音: [ˌpriːfæbrɪˈkeɪʃn] プリーファブリケイシュン
- ^ 英語発音: [ˈpriːfæb] プリーファブ
出典
- ^ a b “プレハブ建築について”. 一般社団法人プレハブ建築協会. 2015年5月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年6月16日閲覧。
- ^ 一般社団法人プレハブ建築協会のご案内 (PDF) 一般社団法人プレハブ建築協会
- ^ a b "第II部 技術と生活 第1章 生活史の中の技術 第2節 生活場面でみた技術の影響". 『国民生活白書 : 人にやさしい豊かな社会』平成2年版. 経済企画庁. 1990年10月30日. ISBN 4-17-190465-X. 全国書誌番号:91028733. 2014年11月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年6月16日閲覧。
- ^ 不動産の達人が教える「失敗できない時代の住宅選び」 第6回 家づくりは工法のメリット・デメリットを知ることから始まる さくら事務所、日経BP社
- ^ 軽量鉄骨(プレハブ工法)の物件のメリット・デメリット HOME'S
- ^ 日本の工業化住宅(プレハブ住宅)の産業と技術の変遷 (PDF) 東郷武
- ^ プレハブ建築の現状 一般社団法人プレハブ建築協会
- ^ 工法別 特徴紹介 一般社団法人プレハブ建築協会
- ^ 半日で家が建つ、営団が自慢の工法公開(『朝日新聞』昭和16年12月14日夕刊)『昭和ニュース辞典第7巻 昭和14年-昭和16年』p263
- ^ a b c プレハブ建築の歴史(国内) - プレハブ建築について 一般社団法人プレハブ建築協会
- ^ 構造・工法 - PC建築部会 一般社団法人プレハブ建築協会
- ^ 築53年の住宅「セキスイハウスA型」がプレハブ住宅として初めて有形文化財(建造物)に登録へ 積水ハウス
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