ブート
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PC互換機のブートデバイス
ブートデバイスとはオペレーティングシステムをロードする前に初期化しなければならないデバイス(周辺機器)のことである。これには一つの入力機器(キーボード)、ひとつの出力機器(ディスプレイ)、初期プログラムロード用機器(フロッピーディスクドライブ、ハードディスクドライブ、CD-ROM、USBメモリなど)がある。初期プログラムロード (IPL = Initial Program Load) 用機器とは、オペレーティングシステムを格納し、ブート処理でOSをロードするのに使われる機器であり、他にも単独動作するユーティリティ(例えば、memtest86+)やブートローダが格納されている。古いシステムではこれはフロッピーかハードディスクと限定されていた。
最近のPCのBIOSは様々なデバイスからのブートをサポートしており、ローカルのハードディスク(あるいはディスク上のパーティション)、光学ドライブ、USBデバイス(フラッシュドライブ、ハードディスクドライブ、光学ディスクドライブなど)、フラッシュメモリカード、ネットワークカード(PXEを使用)などがある。古いPCではフロッピーディスクドライブ、ZIPドライブ、LS-120ドライブなどに限定されていた。
一般にユーザーがBIOSでブート順を設定することができる。1番目をDVDドライブ、2番目をハードディスクと設定した場合、BIOSはまずDVDドライブからのブートを試みる。そしてDVDがセットされていないなどの理由でブートに失敗するとローカルなハードディスクからのブートを試みる。DVDにLinuxの Live CD を入れておけば、ハードディスクにLinuxをインストールしなくともLinuxを起動することができる。これがマルチブートの一例であり、ユーザーはPOST実行後にどちらのOSを起動するかを選択できる。この場合は、電源投入時に(あるいはリセット時に)CDを入れておくか否かで起動するOSを選択しているが、一般的にはキーボードを使ってBIOSブートメニューを表示させて選択する(一般に F11
または ESC
を押下)。
注釈
- ^ EDSACの場合はロータリースイッチなどによるハードウェアから成る仕掛けからロードされた。
- ^ ハインラインは軍時代に無線を扱っているので、そちらからこの語を採った可能性がある。なお、邦題「時の門」は、The Time Gate と改題されて収録された作品集があり、そちらから採ったものと思われる。
- ^ 英: Nicolet Instrument Corporation
- ^ MBRに仕様にもよるが、アクティブなパーティションはプライマリパーティションである必要はない。しかし、いずれにしてもブートセクタに適切なコードがあることは必須である。
- ^ インテル版Macintoshでは、古いBIOSとの互換モードをファームウェアでサポートしている。
- ^ 一部制御ユニットには8台のデバイスしか接続しないが、16台以上を接続するものもある。実際、3830 DASD コントローラはオプションで32台のドライブをアドレッシングする。
出典
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