ブラッドリー・クーパー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/19 14:00 UTC 版)
俳優業と映画プロデューサー、映画監督として成功をおさめ、9つのアカデミー賞やトニー賞を含む多くの賞にノミネートされており、グラミー賞とBAFTA賞を受賞している。
生い立ち
ペンシルベニア州フィラデルフィア出身。父親のチャーリー・クーパーはアイルランド系でメリルリンチに勤務していた。母親のグロリアはイタリア系。ジョージタウン大学を優秀な成績で卒業後[1][2]、アクターズ・スタジオで演劇を学んだ[1][3]。学生の頃にフランスに留学した事もあり、フランス語が堪能[4][5][6]。
キャリア
1998年にテレビシリーズ『セックス・アンド・ザ・シティ』でデビュー[7]。2001年に『Wet Hot American Summer』で映画デビュー。テレビシリーズを中心に活動しており、『エイリアス』や『キッチン・コンフィデンシャル』で知られるようになる。
2006年に舞台『Three Days of Rain』でジュリア・ロバーツ、ポール・ラッドと共にブロードウェイの舞台に立った[8][9]。2012年には舞台『エレファントマン』で主演のエレファントマンを演じた[10]。
2009年公開の『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』でブレイクし、MTVムービー・アワード コメディ演技賞にノミネートされた。しかし、同年公開の『ウルトラ I LOVE YOU!』ではサンドラ・ブロックと共にゴールデンラズベリー賞最低スクリーンカップル賞を受賞。
2011年公開の『リミットレス』でも商業的な成功を収めた。ハングオーバー!シリーズ第2作にあたる『ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える』の演技でピープルズ・チョイス・アワードのコメディ映画男優賞にノミネートされた。
2011年11月、米『ピープル』誌の「最もセクシーな男性」に選ばれた[11]。
2012年公開のジェニファー・ローレンスと主演を務めた『世界にひとつのプレイブック』は商業的に大きな成功を収め、クーパーの演技も称賛され、MTVムービー・アワード2013で男性演技賞を受賞し、アカデミー賞やゴールデングローブ賞、全米映画俳優組合賞で主演男優賞にノミネートされた。
2013年の『アメリカン・ハッスル』でも高い評価を受け、アカデミー賞やBAFTA賞、放送映画批評家協会賞、およびゴールデングローブ賞の助演男優賞にノミネートされた。
クリント・イーストウッド監督の『アメリカン・スナイパー』でも称賛を受け、MTVムービーアワード2015の最優秀男優賞を受賞した。3年連続でアカデミー賞にノミネートされたが、ここでも受賞はならなかった。
2014年にブロードウェイで公演された『エレファントマン』でジョン・メリックを演じて批評家から賛辞を受け、トニー賞 演劇主演男優賞にノミネートされた。
2015年公開の『二ツ星の料理人』の撮影のために、三ツ星シェフの下で研修を積み、またたく間にプロ並の料理技術を習得するなど、非常に器用でもある。
マーベル映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズにロケットの声優として出演し、『アベンジャーズ』シリーズにも出演。
2018年に『アリー/ スター誕生』で主演兼初監督を務めた。『スタア誕生』のリメイクにあたるこの映画は第75回ヴェネツィア国際映画祭で初上映され、その後世界中で公開された。この映画は批評家から絶賛され、ブラッドリー自身も監督として、俳優として称賛を受けた。また、主演のレディー・ガガと共同で作り上げたサウンドトラックも絶賛され、『アリー/ スター誕生 サウンドトラック』はBillboard 200を含む多くの国で1位を獲得し、『シャロウ 〜『アリー/ スター誕生』 愛のうた』は第61回グラミー賞で最優秀レコード賞を含む3部門にノミネートされ、最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンスをガガとクーパーは受賞した。映画は 第91回アカデミー賞に作品賞を含む7部門でノミネートされ、歌曲賞を受賞した[12]。第72回英国アカデミー賞では一回の式典での史上最多となる5部門にノミネートされたが、ここでも受賞は作曲賞だけに留まった[13]。映画及びブラッドリーは第76回ゴールデングローブ賞を含む他の多くの賞にノミネートされ、いくらか受賞した。
プロデューサー業も務めており、『世界にひとつのプレイブック』や『アメリカン・ハッスル』では製作総指揮、『アメリカン・スナイパー』、『アリー/ スター誕生』では製作を務めている。
- ^ a b Murray, Rebecca. “Bradley Cooper Biography”. About.com. 2009年5月25日閲覧。
- ^ “Bradley Cooper Comes Back to Georgetown”. Georgetown University (2010年9月3日). 2014年12月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年9月9日閲覧。
- ^ “The Office of Alumni Relations”. The New School. 2011年8月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年8月28日閲覧。
- ^ Smith, Lori (2010年9月14日). “People: Taylor and Burton's Brangelina romance to be a film”. The Denver Post. 2011年6月15日閲覧。
- ^ Zuckerman, Esther (2009年6月22日). “Five Things You Need to Know About Bradley Cooper – Movie News, Bradley Cooper”. People. 2011年6月15日閲覧。
- ^ “Le journal de 20h” (2011年5月30日). 2013年5月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年5月30日閲覧。
- ^ Stated on Inside the Actors Studio, 2011
- ^ Brantley, Ben (2006年4月20日). “It's Her! It's Her! And, Oh Yeah, There's a Play”. The New York Times
- ^ “Paul Rudd and Bradley Cooper Round out Three Days of Rain Cast with Julia Roberts, Show Begins March 28”. Broadway World.com (2005年11月29日). 2010年7月16日閲覧。
- ^ “Bradley Cooper Joins ‘The Elephant Man’”. The New York Times. (2012年4月15日) 2013年1月5日閲覧。
- ^ "Bradley Cooper Named Sexiest Man Alive", Access Hollywood, November 16, 2011
- ^ “レディー・ガガ&ブラッドリー・クーパーの濃密すぎるデュエットが物議…ガガがコメント:第91回アカデミー賞”. シネマトゥデイ. 2019年6月17日閲覧。
- ^ “アカデミー賞、まさかの落選も…ブラッドリー・クーパーが得た“それ以上””. Yahoo!ニュース. 2019年6月17日閲覧。
- ^ Jordan, Julie (2007年1月4日). “Bradley Cooper and Jennifer Esposito Marry”. People. 2010年7月16日閲覧。
- ^ Fromm, Emily (2007年5月2日). “Jennifer Esposito, Bradley Cooper Split”. People. 2010年7月16日閲覧。
- ^ “Bradley Cooper on Renee Zellweger: "I Just Love Her"”. Us Weekly (2010年9月29日). 2011年1月16日閲覧。
- ^ “ブラッドリー・クーパーとゾーイ・サルダナがクリスマス前に破局”. シネマトゥデイ. (2013年1月4日) 2013年1月5日閲覧。
- ^ “Bradley Cooper and Irina Shayk's First Child's Name and Sex Revealed | E! News”. E! (2017年4月10日). 2017年4月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年4月15日閲覧。
- ^ “ブラッドリー・クーパーとイリーナ・シェイクが破局。”. VOGUE JAPAN (2019年6月7日). 2019年6月10日閲覧。
- 1 ブラッドリー・クーパーとは
- 2 ブラッドリー・クーパーの概要
- 3 私生活
- 4 外部リンク
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