フェラーリ・400 フェラーリ・400の概要

フェラーリ・400

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/01/28 08:05 UTC 版)

フェラーリ・400
365GT4・2+2
400GT
製造国 イタリア
販売期間 1972年 - 1989年
デザイン ピニンファリーナ
乗車定員 4名
ボディタイプ 2ドア クーペ
エンジン V12 DOHC 4,390cc
340PS/6,800rpm
43.0kgm/4,600rpm(365GT4・2+2)[1]

V12 DOHC 4,823cc
340hp/6,500rpm(400)[2]

V12 DOHC 4,823cc
310PS/6,400rpm
40.0kgm/4,200rpm(400i)[3]

V12 DOHC 4,943cc
340PS/6,000rpm
46kgm/4,200rpm(412)[4]
変速機 5速MT(365GT4・2+2)

5速MTまたは3速AT(400、400i、412)
駆動方式 FR
サスペンション 前・後とも
独立 ダブルウィッシュボーン コイル
全長 4,810mm
全幅 1,800mm
全高 1,315mm
ホイールベース 2,700mm
車両重量 1,700kg
ブレーキシステム 前・後共
ディスク式
最高速 250km/h(365GT4・2+2)[5]

245km/h(400)[6]

240km/h(400i)[7]

255km/h(412)[8]
先代 365GTC/4
後継 456
-自動車のスペック表-

365GT4・2+2

365GTB/4(デイトナ)のシャシを用いて作られた2+2バージョンは1971年に登場した365GTC/4になるはずであったが、そのスタイリングは不評で、デイトナの影に隠れた存在になってしまい、わずか2年間に500台が生産されたに過ぎなかった。そこで365GTC/4に代わる2+2モデルとして開発されたのが365GT/4・2+2で、フェラーリの中では実用性の高い豪華なGTカーとしての役割を担う存在である。

デザインは365GTC/4と同じく、フェラーリの慣例通りピニンファリーナが担当した。ファストバックだった365GTC/4とは対照的な、一見2ドアセダンのようなスタイルであったが、クリーンでエレガントなプロポーションを持ち、結果的に非常に長い商品寿命を保つことになった。

エンジンはデイトナと同じフェラーリ伝統の60度V型12気筒で、デイトナが365BBにバトンタッチしてからはフェラーリ唯一のV12フロントエンジン搭載車となった。V型12気筒4カムシャフト・6基のウェーバー製キャブレターによって、最高出力は340PS(デイトナは352PS)であった。

400GT/400オートマチック

1976年モデルより[注釈 1]排気量が4,823ccに拡大され、1気筒当たり排気量が400ccとなったので400に名称変更された。365GT4・2+2との外観上の大きな違いはテールランプが従来の6灯からやや大径で308と共通のイメージがある4灯になった点である。また、フェラーリとしては初めて3速ATゼネラルモーターズ製ターボ・ハイドラマティック400(TH400、THM400等と略されることが多い)が選択可能となり、販売台数の上でもAT仕様が多数派となった。このATはGMに限らず同時期の大出力車では多く採用されたものである。日本にはオートマチック仕様のみ輸入された。




  1. ^ 1976年モデルなら1975年秋発売だが『外国車ガイドブック'77』には365が掲載されている。p.174、p.208。ただ当時全く弱小市場だった日本での発売が遅れた可能性はある。『外国車ガイドブック1978』はp.172に400オートマチックが輸入されている旨記載があるのみ。
  2. ^ 1985年モデルなら1984年秋発売だが『外国車ガイドブック1985』には400iが掲載されている。
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  1. ^ 『外国車ガイドブック'76』p.215。
  2. ^ 『外国車ガイドブック'77』p.24。
  3. ^ 『外国車ガイドブック1981』p.220。
  4. ^ 『外国車ガイドブック1986』p.210。
  5. ^ 『外国車ガイドブック'76』p.179。
  6. ^ 『外国車ガイドブック1978』p.172。
  7. ^ 『外国車ガイドブック1982』p.170。
  8. ^ 『外国車ガイドブック1986』p.156。


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