パーソンズ・マリン・スチーム・タービン パーソンズ・マリン・スチーム・タービンの概要

パーソンズ・マリン・スチーム・タービン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/25 17:44 UTC 版)

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同社製タービンのブレード部分

イギリス海軍最初のタービン搭載戦艦、ドレッドノートはパーソンズ社製のタービンだった。またキュナード・ライン社の31,000トン客船モーリタニア(Mauretania)とルシタニア(Lusitania)は73,000馬力のパーソンズ社製タービンを搭載した。

インヴィンシブル級巡洋戦艦の全てが同社製のタービンを使用した。

日本海軍では初めてのタービン搭載艦である通報艦最上」は同社のタービンを搭載し、1908年明治41年)に竣工した。その後も大正時代にかけてブラウン・カーチス式タービンと共に同社のパーソンズ式タービンが多くの艦艇に搭載された。日本駆逐艦初のタービン推進艦の海風型駆逐艦巡洋戦艦金剛」「比叡」「霧島」、空母鳳翔」の他、三菱長崎造船所で建造された防護巡洋艦矢矧」、戦艦日向」などに搭載された。また三菱重工業で改設計された三菱パーソンズ式タービンが峯風型駆逐艦、多くの5,500トン型軽巡洋艦、「夕張」や重巡洋艦古鷹」などに搭載された。1929年昭和4年)竣工の「青葉」への搭載を最後にその後は国産設計の艦本式タービンへと移行した。

会社は後にパーソンズ(C.A.Parsons)に吸収され、現在はドイツ複合企業シーメンスの一部門としてニューカッスル・ヒートン地区に残っている。

参考文献

  • 日本造船学会『昭和造船史 第1巻』(原書房、1981年、第3刷)ISBN 4-562-00302-2

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